「糖尿だよ、おっかさん」
この日本語分かった外国人のあなたはかなりの日本語通。(「あなた」を使ってすいません。)
JLPTのN1合格間違いなし。
な~~訳ないでしょ。
でも、こういうのが教科書に出ない日本語です。
ただ、日本人でも若い年代はまず、わかりません!!
もう亡くなった歌手で、生きていれば90歳くらいの人が昭和の時代に歌った歌
「東京だよ、おっかさん」という歌のタイトルをもじったのが、
「糖尿だよ、おっかさん」です。
ついに私も「糖尿病か~」と嘆く(なげく)とき、言うかもしれない、言わないかもしれない。
普通は言いませんわね~。年代が違いますから。
でも古い歌、古い本、古い小説好きの日本語を学習している人、割と多いんですよ。
月曜日に毎週リクエストする中国人の生徒、好きな映画監督、小津安二郎。
普通知りませんよ。日本人でも70超えていないと。
白黒テレビのときの映画監督「東京物語」「秋刀魚(さんま)の味」などの映画監督だそうです。
この映画に出た俳優さんたちの名前を私が言うと、この生徒が喜ぶこと喜ぶこと。一気にテンション上がりま
す。30代の生徒ですよ。好きなんですねぇ~。
この生徒、勉強熱心ですが、勉強している日本語がちと古いのが難点。
また、別の生徒は100年近く前の歌が好きだそうです。
日本に留学していたとき、カラオケで歌ったらだれも知らなくてがっかりしたそうです。
古い日本語、映画、小説など人気です。
最初の生徒には、大阪に住んでいるのでいつも行く居酒屋のママさん(70代)に
「お嬢さん、今日もべっぴんでんなぁ~」を教えました。
反応、ばっちりだったそうです。
この前は「神戸の人みたいですねぇ~」を教えました。
さぁ~、どんな反応が返ってきたでしょうかねぇ~。
「大阪のおばちゃんが喜ぶ日本語」もっと探しましょう。教えましょう。
助詞もきちんと教えました。「今日は」はだめで、「今日も」にしてねと教えました。
「今日は」の「は」と「が」の違いも教えました。
「は」と「が」の助詞の違い、分かりやすく教えられない先生も多いですからね。
私は週一で日本語ボランティア教室でも日本語を教えています。
数か月前、大量に教えたい人が入ってきたとき、主催者の先生が、教える側がこのままではだめだと思い、
国立大学で外国人に日本語教えている先生に「日本語の教え方の基礎」を講演してもらいました。
90分✖3回
そのとき、国立大学で日本語を教えているその先生、こう言いました。
「わたし、助詞の「は」と「が」の違い、外国人に説明できません。」
どひゃ~~。
「は」と「が」の違い、説明なんて簡単ですがな。
突っ込みどころ満載の、国立大学で日本語教えている先生の講義でした。
論文ばかり書いてレッスンキャリアが少ないと、こうなるんでしょうか?
自分が知っている日本語とそれをいかに分かり易く教えるかは別ですが、残念な先生の講義でした。
でも、丁寧で性格はいい先生でした。