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Tutor Fukumaru 's Column

明るい光|光る君へ

Понедельник, 15 Апрель 2024 r. 10:30

NHK大河ドラマ「光る君へ」を毎週見ています。
今回は、久々に音楽が演奏されて、まひろ(のちの紫式部)の家に良いことがあり、いよいよ源氏物語を執筆するきざしも見えてきました。ここまで諦めずに見続けて、良かった~
 
 
まひろの弟は、まひろとちがって勉強が苦手だったのですが、このたび試験に合格し、就職できました。我が家にも光が差してきたと喜び、まひろは琵琶を奏でます。いつものように、パラランパラランと、ゆっくりと丁寧に奏でます。
 
それを聞いて、弟が「お祝いなのに悲しくなるな~」と一言。それを父親がなだめて、仲良く聴いていました。この弟はとても愛嬌があるので、全然いやな雰囲気ではありませんでしたが、鋭い発言でした。
 
たしかに、琵琶(びわ)の音色はもの悲しいと思います。
琵琶も箏や三味線と同じ絹糸を使っているのですが、独特な深い音色を持っています。
 
おとなしいまひろは多くを語りませんが、渋い深い音色に気持ちをこめて、弟の出世を心から喜ぶとともに自分のことも振り返っているような、琵琶を愛した母親のことも想っているような、万感せまる演奏でした。
 
 
そういえば先日、今は桜の季節なので、伝統音楽カフェの曲として、YouTubeにあがっている和楽器の桜の曲を集めました。そのときに、桜の曲は圧倒的に箏で演奏されていました♪
琵琶の曲もあったのですが、ちょっと雰囲気が違うと感じて、コレクションに含めませんでした。
 
琵琶の音色が、春の明るさと遠い感じがしたのですが、それがこの弟の発言に重なって、そうだな~と納得。
琵琶は、中世以降、鎮魂や祈りの楽器として使われます。やはり少しもの悲しい雰囲気があるのでしょう。春より秋に合いそうです。
 
 
次の場面では、若い一条天皇が、お妃の定子とくつろいでいる場面で横笛を吹いていました。漆(うるし)塗りの竜笛(りゅうてき)がアップで映されて、私は大満足。気品のある演奏に、心が洗われました♪
 
 
琵琶のほうも、今回は、ゆっくりと映像で見ることができました。
ちょっと現代的ですが、若い女性にピッタリのかわいらしい絵柄です。ピアノやヴァイオリンなど現代の洋楽器では、絵が描かれていることはありませんが、琵琶は好みに合わせて装飾したのでしょうね。こういう映像を見ると、my琵琶が欲しくなります♪
 
 
ドラマの後半では、まひろが『蜻蛉日記(かげろうにっき)』の作者に偶然出会い、自分ではどうしようもない思いを本に書くという、大きなヒントをもらいます。これが長編小説『源氏物語』の執筆につながっていくのでしょう。楽しみです♪
 
今回は、他にも、藤原道長ができすぎているとか、清少納言が意外にかわいい性格だとか、気になることはいろいろありましたが、とりあえず今回は、琵琶と笛が出てきたことが、私としては一番でした。
 
まひろ家にも光が差しましたが、私も明るい光を見た気がします。では、続きはまた来週。

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