こんにちは。伝統音楽の講師の福まるです。
今日、作曲家西村朗さんの訃報に接しました。まだまだ現役でご活躍されると思っていたので、とても悲しいです。
でも、西村さんのお名前を聞いて、ある曲を思い出しました。
学生の頃、お箏に興味を持ち、CD屋さんで1枚のCDと出会いました。それが西村朗さん作曲、吉村七重さん箏演奏の『タクシーム』という1枚でした。
その表題曲を上記のYouTubeで聴くことができます。
お箏というと、皆さん、どんな曲を思い浮かべるでしょうか。
私は、しっとりとしたちょっと物悲しい古典的な曲をイメージしていたのですが、この曲はそうではありませんでした。
時に鋭く時に甘い音色で、リズムも技巧も難しそう。こんな演奏があるのかと衝撃を受けました。
それから数十年たちますが、今、聞いても斬新な雰囲気は変わりません。おそらく今の若い世代の方が聞いても楽しめるのではないかと思います。いかがでしょうか。
お箏は、着物を着ておとなしくゆったり弾く古典曲もあれば、戦後に作曲された活発な雰囲気の曲もたくさんあります。和楽器バンドも人気ですよね。
お箏の歴史は長く、時代に応じて変化してきた楽器です。どんな変化を遂げてきたのか、私の伝統音楽の講座でもお話したいと思いますので、お暇がありましたらお声掛けください。
西村朗さんのこれまでの音楽活動に感謝し、ご冥福をお祈りします。