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文字と身分と生き方|光る君へ

Вторник, 9 Апрель 2024 r. 15:26

NHK大河ドラマ「光る君へ」を毎週見ています。
初回からここまで政治の中心にいた藤原兼家(道長の父)が亡くなり、一時代が終わる、区切りの回となりました。
 
でも、新しい世になっても、政治家のしていることは繰り返し。
今度は、道長の長兄である道隆が、娘を天皇に入内させ、息子を昇進させ、「前例がない」と反対されることも押し通し、権力をふるいます。
誰がトップになるかによって、周囲が振り回されているところも、また同じ。
 
 
一方、まひろ(のちの紫式部)は違う道を進み始めます。貧しい家の娘に文字を教え、やりがいを感じるのです。文字が読めることは、自分の身を守るためにも大切なこと。それで、まひろは文字の指導に熱心でした。
 
周囲の理解はまったく得られていませんが、文字を教えて人々を救いたいと願う純粋な気持ちから、熱心に教えます。でも、娘の父親に反対され、まひろの教師役は終わります。

このドラマは、どの場面でも身分差がはっきり描かれていて、考えさせられることが多いです。
 
貴族の中でも身分の上下がかなりあり、さらに、貴族と庶民とは雲泥の差があります。庶民の多くは文字を使わず、苦しい生活の中で一生を終えます。一方、貴族は漢字も平仮名も習得して、日記や文学を残しました。
 
今回は、兼家が亡くなる場面で、『蜻蛉日記』の内容と重なる場面がありました。『蜻蛉日記』の作者は兼家の妾(しょう)だったので、兼家とのエピソードが日記に記されているのです。
 
現代の私たちが貴族の生活文化を詳しく知ることができるのも、文字があったからこそ。
平安時代の貴族が出来事や気持ちを日記に書き残してくれたから、現代の私たちの楽しみ(ドラマ視聴)があるわけですね~。
 
 
緊張が高まる場面が多い中で、ちょっとおもしろかったのは、まひろとききょう(清少納言)のやりとり。この2人は、どちらも教養がありますが、性格が正反対でおもしろいです。

今回は、家族を捨ててキャリアウーマンを目指すききょうの決意を、まひろは驚きをもって聞きました。自分らしくいられる道を追求する、小気味よい発言。まひろだけでなく、視聴者もみんな驚いたのでは? それくらい情熱的な場面でした。

この清少納言の生き方も「前例がないこと」でしょうけれど、こちらはどんどんやってほしいものです。


さて、日本の古典音楽が出てこないかと注目しているのですが、とくに何もありませんでした。
政局も少し落ち着くと思うので、そろそろどなたか、琵琶を弾いたり笛を吹いたりする余裕が出てきてほしいです。お願いします♪

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