台湾の皆様、昨日の大地震お見舞い申し上げます。
災害規模が少しでも小さいことをお祈りいたします。
さて、
最近「お体ご自愛ください。」という表現を見ました。
体調を崩しやすい季節の変わり目、仕事で転勤、引っ越しをした際などに手紙、メールなどで使
う、主にビジネスで使う書き言葉です。(ビジネス以外も勿論使います。)
この「お体ご自愛ください」、当然日本人が書いていました。日本人が。
日本語を勉強している皆さん、手紙やメールを使うことが多い外国人の皆さん、
「お体ご自愛ください」は、完全な間違いです。
「ご自愛ください」は、「自分を愛してください」、つまり「自分の体を大切にしてください」
の意味があります。「ご自愛」だけで使います。従って、「お体」は必要ありません。
「ご自愛ください」に「お体」を付けると、意味が重複(ちょうふく)するということです。
ビジネスマナーなどではよく紹介されています。
逆に言うと、ビジネスマナーを勉強していない人は、日本人でも知りません。
ビジネスの手紙、メールなどで使うと
相手がビジネスマナー用語、日本語に厳しい人なら笑うでしょう。
日本語を勉強している外国人が「季節の変わり目、ご自愛ください」と書いた文を
手紙、メールで送った場合は、その外国人の評価 爆上がり。
逆に、日本人が「季節の変わり目、お体ご自愛下さい」と書いた文を手紙、メールで
送った場合は、その日本人の評価 爆下がりです。
外国人ならいざ知らず、日本人が書いた場合は恥をかくことになります。
ただ、この間違い、意外と多いのも事実です。
手紙やメールは残りますので注意しましょう。
日本語は時代とともに変化します。
過渡期にある日本語もあります。まだ過渡期にはない日本語もあります。
すでに過渡期を過ぎて正しい日本語になっている変化した昔の日本語もあります。
ただ、「お体、ご自愛ください」は、完全な間違いです。
日本語の先生に聞いてみましょう。日本語の先生は知っています。
尚、「重複」は、「ちょうふく」と読むのが正式ですが、「じゅうふく」も最近は認められてい
るようです。
年配者は「ちょうふく」、若年者は「じゅうふく」と読む傾向がありますが、割合は半々
とも聞きました。
相手によって使い分けしたほうがいいですが、「ちょうふく」のほうが安全パイでしょう。
正しい日本語を勉強しましょう。話すだけの会話だけの日本語レッスン、卒業しましょう。