こんにちは。
今日は、『中学受験までの国語と大学受験に向けての現代文は違う!』というテーマで、書いていきたいと思います。
中高一貫校の生徒さんからよくご相談いただく中の一つが、
「中学受験までは国語が得意だったのですが、中学に入ってから現代文の点数が悪くなってきました」
というものです。
中学受験までの国語の文章は、同年代の小学生をモデルにした物語文や植物や動物などの説明文が多くを占めています。
身近な分かりやすい文章がほとんどです。
それに対して、中学以降の現代文は少しずつかための文章に変貌していきます。
言葉が難しかったり、そもそも文章を読んでいても筆者が何が言いたいのかわからない、という文章ばかりになっていきます。
特に論説文はその傾向が顕著ですね。
どういう文章に変わっていくかというと
・対比を使っている
・現代文特有のキーワードが使われている
文章に変わっていきます。
小学校の頃に出題される文章では、日常の読書である程度対応できるのですが、大学受験に向けての現代文では、中学受験の延長では通用しなくなってくるのです。
普段、読書をしているからといっても、上記2点の「対比」と「現代文キーワード」をおさえた読み方をしていなければ、現代文の点数は全く伸びません。
大学受験に向けての現代文は、中学受験の国語の頭からガラッと切り替えていく必要があります。
対比について言えば、
基本的に論説文は、どの文章も対比構造が使われているといって過言ではありません。
何かと何かを比べて、文章が書かれています。
その構造を、どの文章においても見つけることができるようになることが目標です。
現代文特有のキーワードについては、英語で言う基本単語のようなものです。
英語も英単語を知っていて、はじめて英文が読めますね。
同じように、現代文も現代文特有のキーワードを知っていて、はじめて意味をとりながら読んでいくことができるようになります。
安心していただきたいのですが、知識として持っていないといけない現代文キーワードの量は英語ほど多くはありません。
なのですが、そもそも現代文に知っておかないといけない現代文キーワードがあると言うことを知らないケースが多いのです。
先ほど、対比構造を見抜くことが現代文を読む上で大切だと言いましたが、この対比構造を見抜く手がかりになっているのです。
知らないとヒントを見落としてしまうことになります。
そもそも現代文の論点はいきなり著者が急に思いついて書いたと言うものはほとんどなくて、(語弊を恐れずに言えば)文中での主張や構造はどれも似たり寄ったりです。
ただ、文章が現代文特有のキーワードで書かれていたりしているので、読み手がそれを見抜いていく必要があるのです。
逆に言うと、そこそこ現代文キーワードが理解できて、対比構造が理解できるようになれば、現代文の点数はかなり伸びます。
現代文は、勉強しようがないという声も聞くことがあるのですが、そんなことはありません。
むしろ現代文キーワードをしっかり習得して、対比の読み方をマスターできれば、数学や英語よりも短時間で伸びます。
ぜひ、現代文を得意にしてください。