中学受験生、中高一貫校生、大学受験生さんを拝見していて、少し気になるのが、親御さんからの評価が厳しくて、生徒さんの自己評価がかなり低くなってしまうケースです。
自己評価が低くなりすぎてしまうと、逆に勉強意欲を削がれてしまうことが多々あるのでもう少し、お子さんのプラス面をお子さん自身に伝えてあげてもいいかもしれません。
第三者から見ると、とても真面目で頑張っている状態であっても、ご本人様が「全然ダメです」のような評価をもらっていらっしゃったりするのですが、客観的に見ても、そのことが勉強意欲増進につながっているようには、なかなか見え難い印象です。
もちろん、事実を伝えることは悪いことではなく、伝えないといけない要素は伝える必要があります。
ただ、あまりプラスではない事実を伝えられるときに、悪い要素だけを伝えられ続けていると、お子さんの自分自身に対する評価が下がり続けます。
改善して欲しい点を伝えるときは、実際にどうしたらその部分を改善できるかを、お子さんにわかる形で、手本として実演しながら伝えることが大切です。
抽象的な言葉、例えば、「もっと勉強しなさい」「しっかりしなさい」といった言葉がけは、お子さんにとって、実際にどうしていいかわかる言葉ではありません。
特に年齢の低いお子さんの場合は、意図して間違ったやり方を採用しているのではなく、単に正しいやり方そのものを知らないケースも見られます。
相手に、変えて欲しい部分があるなら、その部分を相手に伝わる言葉で、実際に目の前で一つずつ順番に説明することが、伝える側にも求められている技術かなと思います。
・改善してほしい点
・具体的な解決策(図やグラフ、実際に実演するなどして視覚的に見せるのが効果的)
・普段その生徒さんが意識的に(自主的に)頑張っている点を認める言葉がけ
この3点セットは、相手に変えて欲しいことがあって、それを相手に伝える際の必須アイテムだと思います。