中学受験の受験問題の図形問題は
同じ分野の問題はまとめて解くと、効果的な実戦練習になります。
そもそも、中学受験の図形問題の発想は
①合同
②相似
③三角形(正三角形、二等辺三角形、直角三角形)
上記の3つに集約されています。
その中でも
例えば二等辺三角形を使って解く問題の場合は、
①2015年洛西中学校の問題
難関8校の算数10年 2020年度受験用 英俊社 146ページより
②2019年洛西中学校の問題
難関8校の算数10年 2020年度受験用 英俊社 140ページより
③2016年洛南高等学校附属中の問題
難関8校の算数10年 2020年度受験用 英俊社 155ページより
④2020年1月実施分浜学園実力テストの図形問題
問題文より一部抜粋
・・・正方形ABCDと直角三角形AEBを組み合わせてできた図形です。このとき、アの角の大きさは□度です。
二等辺三角形であれば、この4つをまずまとめて解いてみることをおすすめします。
これらをまとめて解くことで
二等辺三角形の問題ので聞かれている本質が見えてきます。
①2015年洛西中学校、②2019年洛西中学校の問題はいずれも基本問題として、
二等辺三角形のウオーミングアップの問題として取り組むといいと思います。
素直な問題なので、初めて二等辺三角形の入試問題にあたる時は、この比較的わかりやすいこの2問から始めてみましょう。
その上で、
③2016年洛南高等学校附属中の問題
④2020年1月実施分浜学園実力テストの図形問題
に取り組むと、二等辺三角形の問題の読み取りをマスターできると思います。
この2つの問題の共通項は
角度のヒントが与えられていて、そこから辺の長さに注目するという点にあります。
③2016年洛南高等学校附属中の問題であれば
下記写真のオレンジの線の長さが同じであることを気付く問題です。
④2020年1月実施分浜学園実力テストの図形問題も同様に、下記写真のオレンジの線の長さが同じであることを気付く問題です。
お気づきだと思いますが、③、④の問題の本質は全く同じです。
同じ本質の問題を複数解くことで、一番大切なその分野の本質を掴みやすくなります。