今回のコラムは高1・高2生と保護者向け。受験生向けではない。
私は参考書ルートという考えに反対である。
参考書ぐらい自分で選べよ、と思う。
参考書ルート推進の塾に友達がいる。
その友達は、
「参考書ルートとやり方は良い勉強法だと思う。
ただ、下位層や集中力ややる気がない生徒には難しい」
と言っていた。
私が昔映像授業主体の塾で教えているときは、
上位層は自分で考えて進めるから良いけど、
下位層は学校の定期テストに重点を置くので、
どうしてもテスト前の付け焼き刃になり、
受験前に志望校のランクを下げるか、
実力がつかずに受験で爆死するかどちらかのパターンだった。
「やる気がない、成績が悪い生徒は有名塾に通っても無駄」
と結論を出した。
集団授業はある程度授業内容を理解しないと意味ないし、
参考書ルートは自分で進める気力がなければいつまでも進まない。
やる気がある、成績が良い生徒は余程悪い塾に通わない限り成績が伸びる。
では、そうでない生徒はどういう勉強をするべきなのか?
そこで活躍するのが個別指導やオンライン授業だと思う。
学校の授業がわからないならその穴を埋めれば良い。
学校でわからない所のフォローが最優先だ。
授業がわかるレベルまで底上げしてから問題集を解こう。
そもそも教科書の基本事項を覚えないと始まらない。
教科書がわけわからないのに問題集を解いても実力はつかない。
私がここまで書いてきたのは理想論かもしれない。
アンチ参考書ルートなら代案を出せ、と言われるだろう。
ならばこうだ。
高1数学なら、
「大学入試 ステップアップ数学I基礎」
「大学入試 ステップアップ数学A基礎」
高1化学基礎なら、
「高校化学基礎をひとつひとつわかりやすく」
高2化学なら、
「高校化学をひとつひとつわかりやすく」
などの比較的薄い参考書を講師に教えられながら解く。
1度で全部理解するのは無理だと思うので、
最低でも授業後自力で2回解く。
そんなの無理だ、それは厳しいという生徒。
そんな考えだから成績が上がらないんだ。
たまには泥臭い努力をしろ!