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[京都徒然(つれづれ)⑮] 錦秋(きんしゅう)の京都

2023-11-10

※「京都徒然(つれづれ)」は、わたしが京都にいるときに見たこと、感じたことをお伝えするコラムです。

 ( 徒然(つれづれ)…何もすることがなくぼんやりしていること)

 

京都はこれから紅葉(もみじ)の季節です。

 

先日、紅葉(もみじ)の名所として知られる真如堂を歩きました。

まだ、全体は青紅葉ですが、ところどころ見事な紅葉(もみじ)でした。

 

「錦秋(きんしゅう)」という言葉があります。

紅葉(もみじ)を、(にしき)という織物(おりもの)にたとえた言葉です。

手紙を書くときの最初のあいさつに、

「拝啓 錦秋(きんしゅう)の候(こう) いかがお過ごしでしょうか」

などと使います。

 

確かに、紅葉(もみじ)

すきとおった緑から黄色、そして赤まで

さまざまな色が入り乱れる様子は、

あでやかな※錦(にしき)を思わせます。

 

※はなやかで美しいさま。

 

春の桜は、

いつ咲くか、いつ散るかと、

楽しいながらも落ち着かない気持ちにさせますが、

秋の紅葉(もみじ)

静かに始まり静かに終わるので

秋らしい、ちょっと沈んだ、

でも落ち着いた気持ちになります。

 

京都の11月は火焚(ひた)き祭りの季節でもあります。

火焚(ひた)き祭りは、神社で

願い事を書いた木の板を火の中に投げ入れ

火の勢いで願い事を天に届ける豪快(ごうかい)な火祭りです。

 泉山融通辨財天大祭

動画もご覧ください。

https://youtu.be/5Z9Yzg8DIaM 

 

あでやかな紅葉(もみじ)と燃え盛(さか)る火の勢い、

京都の秋は華(はな)やかな色の中に、

年の終わり、そして厳しい冬を迎えるために

気持ちを整理をさせてくれる季節です。

 

京都は、いつ来ても何かがあります。

逆に言えば、京都の人々は、

昔から、さまざまな行事でその季節を楽しむとともに、

次の季節に向けて

気持ちを切り替えながら生きてきたのだと思います。

 

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KOBA
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