4月に勉強を始めて約半年後の11月。
地元の水道局の技術職の募集に突撃した。
公務員試験のような位置で出題形式も同じだった。
そこでなんと一次試験を突破してしまった!
受かると思っていなかったため、
二次試験の面接・小論文の対策に追われた。
合格発表から二次試験までの対策でどうにかできるわけがなくて不合格。
留年の理由と志望動機に突っ込まれて上手く答えられなかった。
圧迫面接ではなかったが自分が否定された気がして落ち込んだ。
私はいろんな選択肢があった筈なのに公務員試験しか考えていなかった。
以降も公務員試験の勉強を続けた。
自宅で勉強し続けても捗らないので、
弁当を持って図書館で勉強することが多かった。
大学受験のように闘魂は燃えなかったのは何故だろうか。
「絶対に受かるんだ!」
という気概はそこまでなかった。
ただ黙々と勉強マシーンのように勉強した。
大学の頃の有機化学のノートを引っ張り出して専門科目の勉強も進めた。
専門科目は教養科目より難しく感じた。
有機化学の反応名、反応機構を忘れていたのだ。
大学のテストは短期記憶で乗り切ったから、
テスト後に何処かに記憶が飛んでいったのだろう。
『大学生は遊んでないで勉強しろ!』
と昔の私に大声で叫びたい。
翌年の2月。
鐵道研究会の追いコンで埼玉に旅行し仲間と久し振りに話した。
そして大学の恩師の教授に会いに行った。
「ケイスケ君は今何仕事してるの?」
という質問に心を抉られた気がしたが、
教授に激励されて再度公務員試験に挑戦することに決めた。
今度は国家公務員の総合職と一般職にも応募することにした。
転勤があるらしいから回避し続けてきたものの、