日本語を勉強している生徒のみなさんに聞くと、「日本人に話しかけるのは悪い」と思っている人が
多いようです。
そんなことはありません。心配ありません。日本人と思ったらどんどん話しかけましょう。
オンラインレッスンばかりでは限界があります。お金もかかります。
また日本語教師の日本語は、皆さんに分かり易いように微妙に調節しています。日本人同士が話す日本語ばか
りではなく、学校日本語、教室日本語を混ぜています。これは分かり易いようにするためです。(英語の勉強
と同じです。)
オンラインで習った、勉強した日本語を、より日本人の日本語に近つ”けるためにも
周りに日本人がいたら話しかけましょう。
とはいっても外国に住んでいる人は条件が違います。でもできる限りチャンスを見つけましょう。見つけたら
どんどん話しかけましょう。
日本にいる人は、公園や喫茶店や飲み屋に行ったとき、周りにたくさん日本人がいます。
黙っていても上手にはなりません。日本人の会話を聞くのが目的ならいいですが、みなさんは、日本語を話し
たいんでしょ。
勇気を持って日本人に話しかけましょう。
海外から旅行や仕事で日本に来た人もどんどん日本人に話しかけましょう。
海外に住んでいる人も、日本人(旅行者)を見かけたら積極的に話しかけましょう。
ただし、そのとき注意点があります。
まず、自己紹介を簡単に言いましょう。
「すみません、私は〇〇と言います。日本語を勉強しています。ちょっとお話いいですか?」で十分です。
「私は」は主語ですが、最初は「私は」を言ったほうがいいですが、次、その次も「私は」が続く場合はカッ
トしたほうがいいでしょう。自然です。
「私は」は、「わたしは」と「わたくしは」があります。
硬い会議などでは「わたくし」から始めてもいいですが、「わたしは」でも構いません。
また、相手の日本人が忙しそうにしているときは、話しかけるのを止めましょう。
そして、顔を見て悩んでいそうな人にも話しかけるのはやめましょう。
でも、基本的に
日本人も外国人の人から話かけられるのは嬉しい人が多いです。(多いんです。)
「多いです」「多いんです」、「話したいです」「話したいんです」
「~んです」を使う場合は、相手にもっと言いたい、相手から質問してほしいときなどに使いますが、
「多いです」と「多いんです」などの言い方は、どちらも正しい日本語です。文脈や前後の分の関係、口調、
イントネーションなどで使い分けるだけで、どちらも正しいです。使い分けましょう。
日本語を勉強している他の外国人より日本語がうまくなりたいなら、他の人より多く話す、多く聞く、多く勉
強する、発音(アクセント、イントネーション)は多く練習する。
日本語は、主語だけでなく目的語もよく省略されます。曖昧な言葉です。ですから、同じ日本語の文でも、文
節でも、文脈、前後の文、行間、アクセント、イントネーションなどでいろいろな意味になるときがありま
す。
「文が一つだと、意味も一つだ」ということは必ずしもありません。流れによって意味が変わります。
いい日本語の先生に確認しましょう。
日本人を見たら、日本語の先生と思って積極的に話しかけまし
ょう。
ただし、日本語自体の質問はやめたほうがいいでしょう。
日本人というだけで日本語の先生ではありません。
日本人というだけで日本語の先生ができるほど、日本語教育の世界は甘い世界ではあ
りません。
日本語の勉強、生徒も先生も勉強勉強また勉強です。
みなさんは、日本語の勉強。
日本語の先生は、日本語と日本語の教え方の勉強です。
私も修行が足りません。頑張んべぇ~~