こんにちは。日本語講師の Ted です。
今週(こんしゅう)は大分へ出張(しゅっちょう)しました。
出張なので当然(とうぜん)、観光(かんこう)はできませんでしたが
地元(じもと)の新鮮(しんせん)な刺身(さしみ)や
鶏肉(とりにく)の天(てん)ぷら「とり天」、
郷土料理(きょうどりょうり)の「りゅうきゅう」などを美味しくいただきました。
【左上:関(せき)あじ、はまち、いかの刺身】【右上:さざえの刺身】
【左下:りゅうきゅう】【右下:とり天】
さて、本題(ほんだい)。大分って、どうして「おおいた」と読むのでしょうか??
「分」という字を「いた」と読む他の言葉を私は知りません。
ふと疑問(ぎもん)に思ったので調(しら)べてみました。
諸説(しょせつ)あるようですが、調べたことを簡単(かんたん)にまとめると以下になります。
◎豊後風土記(720-740年頃の古い本)には次のように書かれている。
景行天皇 (4世紀頃) がいまの大分県を訪(おとず)れたときに、
「ここはなんて広いんだ。よし、ここを 碩田国(おおきた)と名付(なづ)けよう」と言った。
◎その後、「おおきた」の “き” が “い” に変化(へんか)して、「おおいた」になった。
◎しかし、実際(じっさい)は大分の平野(へいや)は広くはなく、
むしろ地形(ちけい)は狭(せま)く複雑(ふくざつ)であるため、
たくさん分かれている田「多き田」が「大分」になったというのが最近の定説(ていせつ)である。
◎いずれにしても、漢字表(かんじひょう)の「いた」は大分に限定(げんてい)した読み方で、
他に「いた」と読むことはない。
あ~~納得(なっとく)♫
大分は温泉(おんせん)の名所(めいしょ)でもあるので、いつかゆっくり旅行したいと思います。
<今日の単語>
関(せき)さば / 関(せき)あじ
瀬戸内海(せとないかい)と太平洋(たいへいよう)がぶつかりあう豊後水道(ぶんごすいどう)で、
佐賀関漁港(さがのせきぎょこう)の漁師(りょうし)が釣った鯖(さば)、鯵(あじ)のこと。
水産品(すいさんひん)の高級(こうきゅう)ブランドとして知られている。