これを書かないとアーダコーダ言われそうなので断っておく。
食欲の秋。
秋の味覚と言えば、
秋鮭、サバ、ニシン、さつまいも、ごぼう、しいたけ、リンゴ、ブドウ、柿など。
その中でも私はさつまいもが好きだ。
焼き芋やスイートポテトが大好物である。
さて、そんなさつまいもの分類は国の調査でも定まっていないらしい。
農林水産省の野菜生産出荷統計等では「いも類」
総務省の家計調査では「生鮮野菜(根菜)」
厚生労働省の国民健康・栄養調査では「いも類」
スーパーでは野菜に分類されているので、
今回は野菜関連の話をしよう。
『有機栽培』という言葉がある。
この言葉の対義語はわかるだろうか?
答えは無機栽培。有機の反対だから無機。
ただし、この言葉を聞いたことがない人が多いと思う。
消費者にとってあまりウケが良くないので使われないらしい。
ここで、2つの栽培方法を確認しよう。
有機栽培とは、
有機質肥料を使用する栽培方法。
有機質肥料とは有機質成分からできている肥料で、
肥料効果のほかに土壌を改善する働きをもつ。
堆肥、魚粉、油かす、大豆かす、骨粉、鶏ふん灰などがある。
無機栽培とは、
無機質肥料を使用する栽培方法。
無機質肥料とは無機質の成分からできている肥料で、
硫酸アンモニウム、過リン酸石灰、塩化カリウムなどの化学肥料と草木灰などがある。
科学アレルギーの人々は化学肥料と聞くだけで無機栽培を嫌う。
でももし化学肥料がなければ、
約80億人の世界の人口の食料を生産することはできない。
世界人口の約半分は窒素化学肥料で生産された食料で支えられている、
という計算結果もある。
テレビや新聞などで有機栽培の野菜が注目されている。
有機栽培・有機質肥料・農薬不使用など。
そして、有機栽培が注目されると購入する層も増える。
値段も上がる。
有機栽培の野菜の値段は高いことが多い。
それは当然のことでとにかく手間がかかるのだ。
堆肥を使ったり、害虫を駆除したり、という作業を
すべて化学物質に頼らずにやらなければいけないのだ。
私は科学技術が進歩した今の時代に無機質肥料を使わないのは、
とても非効率なことだと思う。
私はわざわざ値段の高い有機栽培の野菜を買おうと思わない。
何故か。
有機質肥料での栽培であるからといって栄養価が高いとは言えないからだ。
そもそも有機質肥料は一定の品質を保つことができない。
有機質肥料の例として堆肥について考えてみよう。
家畜ふん堆肥には炭素・窒素・リン酸・カリのほか、
石灰や苦土、その他の微量成分が含まれる。
これらは何%、何%と一定の割合を保つことはできない。
ふんなので家畜の種類や食べているエサの種類にも左右される。
一方の無機質肥料は化学的に合成された肥料の化学肥料を使う。
こちらは成分割合を任意に決めることができる。
安全性を考えるなら有機栽培より無機栽培の方が良いと思う。
よく観葉植物の鉢の土に刺されている肥料アンプル。
あれも無機質肥料の一種。
化学物質が嫌ならそれも使わないくらい徹底してほしい。
化学物質は身体に悪い、はデマだ。
無機質肥料は避ける一方で、サプリメントを飲む人がいる。
カルシウム、マルチビタミン、DHAなど。
これらサプリメントも化学物質だ。
そんなに化学物質が嫌なら絶対に飲むな。
テレビや新聞や雑誌の情報を信じるなとは言わない。
100%信用するのではなく50%くらいにして、
あとの50%は自分で本やインターネットで調べてから、
健康について考えてはどうだろうか?