こんにちは!日本語教師のあゆみです。
今週のテーマは『何回読んでも飽きない本。』
偶然にも私の今年の目標は「本を読むこと」です。
実を言うと、私は元々読書をするタイプではありません。(お恥ずかしながら…)
しかし、周囲の「読書好き」の方々がとても素敵で、憧れの気持ちから始めました。
そんなわけで、1月からコツコツと本を読み進めていますが
正直、今のところどの本を読んでも感動します。
もっと早く始めるべきだったと後悔しましたが、
そんな後悔さえも人生には必要ないと思わせてくれる本に出会いました。
『賢者の書』 (喜多川康 著)
※ネタバレになる可能性があるので読書予定のある方は注意してください。
あらすじなどは省いて、心に響いた箇所を1つだけ紹介させていただきます。
それは「行動することで得られるものは成功でも失敗でもない」という考えです。
私は常々、失敗してもいいから挑戦することが大事!と言われてきましたし、
人一倍失敗を恐れてしまう性格の自分でも納得のいく理論だと思っていました。
しかし、この本で語られるのは「行動することで手に入れられるのはパズルのピースだ」ということ。
パズルのピースに成功も失敗もありませんから、そういうことなんです。
まず、トップのピカチュウの画像を見てみてください。(かわいいですね)
これはパズルの完成形です。そして、その完成形が私たちの人生そのものだとします。
ここで先ほどの言葉をもう一度思い出してみましょう。
「行動することで得られるのは成功でも失敗でもない」
「行動することで手に入れられるのはパズルのピースだ」
つまり、行動の結果ゲット出来るのは、成功でも失敗でもポケモンでもなくパズルのピースです。
もっと細かく言うと、ピカチュウを形作る目や耳やしっぽなどの部分、
サトシの帽子、ピカチュウの偽物?のようなもの、そして背景といったピースのこと。
そこで「ただの黄色いピース」を手に取っても、どこに当てはまるかは分からないけれど
後でピカチュウの一部になるんだろうなぁ、と考えるかと思います。
けれども、ここで大切なのは
私たちは人生の最後にどんなパズルが完成するのか分からないことが多いということです。
では、もしもこのパズルのような「人生の完成形」が分からないまま、
行動した結果として「ただの黄色のピース」が手に入ったらどう思いますか?
正直がっかりしませんか?どこに使えばいいんだ…って感じで。
「ただの黄色のピースを得た時=行動したけど満足のいかない結果を得た時」と考えることができ、
私たちはそれを「失敗した」とか「上手くいかなかった」とか言ったりします。
でもパズルのピースに成功も失敗もなかったですよね!
後に必要となるものだから、そのピースがあります。
「ただの黄色のピース」だからと捨ててしまうのではなく、
これはプーさんになるのかな、それともミニオンになるのかな…と色々試すことが大切です。
だから、行動して思っていた結果と違っても「失敗」と思わない。
後で思い返した時に「その経験(ピース)がなければ今の自分(パズルの完成形)はなかった」と思える日が来る。
ただし、それは行動(努力)してこそ得られる感情である。
だからこそ日々努力をすることが大切だ。
ということをこの本から学びました。
私はよく「今日上手くいかなかったなぁ」って思ってしまうのですが、
最近は「あ、違う違う。これはピースだ。(=後で必要になる経験だ)」と考え直すようにしています。
『賢者の書』は、自分がその思考に染まりきれるまで何回も読み返すつもりです。
なんだかモヤモヤした気分で毎日を過ごしている方がいらっしゃればぜひ読んでみてください!
(海外でも読まれている作品のようです^^)
本を読むことは「誰か別の人間の人生を疑似体験する」ことと同じだと思うようになりました。
素敵な本との出会い=素敵な人との出会いです。
オススメの本があったら教えてください♪
あゆみ