このコラムにようこそ。
「新聞」で、まだ何か書くの? って言われそうですが・・・。
先日、学習者の方からおもしろいテーマを提供していただき、
ずっと追っていっているのですが、それがいわゆる「フェイクニュース」です。
記事を日本語の勉強のための材料(=教材:きょうざい)だけ、と思えば、それでいいですが、
そこに書いてあるものを、100%すぐに信じるのは、どうでしょうか?
(基本的に、事故の報告などは別ですよ)
それぞれの新聞社には、カラーがありますよね。
たとえば、あることを、1つの新聞社は「すばらしい!」と言っても、
ほかの新聞社は「それはひどい!」ということもあります。
また、最近は、署名記事(しょめいきじ=書いた記者の名前が載っている)も多くなってきました。
それは、その人の視点(してん)で書かれている、ということです。
どんなにすばらしい人・ことを取材しても、書く人間がそれがわからなければ、書く人間の容量でしか
表現できないのです。つまり、その人間の「フィルター」を通してしか記事にならない、ということです。
ちなみに・・・
以前、さる大学の化学教授の取材に駆り出されたものの、文系の私に理解できるわけもなく、
思わず「私でもわかる話をお願いします!」と叫んで、毛生え薬の話をしてもらいました・・・。
(あの時の先生に感謝!!)
また、字数や時間が限られた記事やニュースでは、その人の言ったことの全部ではなく、
一部だけをピックアップして紹介することが多いです。
それが良いことだったらいいですが、悪いことだったら、世間からバッシングがすごい。
ひどければ、その人のSNSが炎上! ということもあります。
だから、どんな記事でも、SNSのメッセージでも、すぐに全部を信じるのではなく、
「あれっ? そうなの? なんかちょっと違うかも?」
という「視点」を持つことも大切なんじゃないかな、と思います。
そう思ったらで、同じテーマでほかの人がどう書いているか、
それこそインターネットで調べれば、出てくるはず。
そこで読み比べてみて、はじめてわかることもあるのでは。
「自分の信じたいことを信じる」のではなく、
真実(か、真実に近いと思われるもの)を見つけていく。
今の情報があふれている時代だからこそ、そんな「心のフィルター」が必要なのだ、と思うのですが・・・。
みなさん、どう思われますか!?