4月1日、私たちの学校が新規開校しました。日本在住のネパール人のための学校です。
コロナの影響が心配でしたが、保育園から小学校6年生まで、元気に登校しています。彼らの日本語レベルはさまざまです。でも、共通していることは、素直に吸収できる能力の高さです。
これまで日本語学校で大人の日本語を教えてきましたが、子供たちの吸収力には驚くばかりです。耳で耳でアクセントや発音を素早く聞き取り、すぐに口に出すことができます。限られた日本語を理解しようとする姿勢も素晴らしいです。
日本の学校や保育園に通っていた子どもはネイティブです。Second languageとしての日本語教育は不要かもしれません。そうした子どもには、同じ国の仲間を助けることをお願いしました。この経験はきっと今後に役立つと考えたからです。そして国語としての日本語力を磨けるように、授業を組み立てています。
それから、図画工作の授業も担当しています。まずは、折る、切る、貼るという作業から始めました。1つ1つの作品を丁寧につくって合わせると、大きな作品をなります。同じものを「先生、家で作ったよ」と自慢げに見せてくれることもあり、自分の手から作り上げる達成感を大事にしたいと思っています。
ネパールの子ども達は、仲間を大切にすることができるし、物の扱い方がとても丁寧です。元々、一族や友人の絆も強いし、子供のしつけに色んな大人が関わっているからなのかもしれません。
教わることの方が多い日々ですが、この新鮮な感動をいつまでも忘れないでいようと思います。