読み方は しばけん、と信じて疑わなかった私ですが。
ここのところ、しばいぬ、のふりがなが目につくようになりました。
え~なにそれ。間違った読み方が定着しちゃったんじゃないの?
と思って調べてみたところ…
正しくは、「しばいぬ」。
柴犬は1936年に国の天然記念物に指定されました。
文化庁の国指定文化財等データベースでは、「しばいぬ」と表記されていました。
ちなみに、American kennel Club でも Shiba Inu との表記でした。
では、しばけん、と読み方はなんで定着したのでしょう。
紀州犬、秋田犬、土佐犬など、「けん」と呼ぶことがおおいので、
「しばけん」という読み方が定着したのかもしれません。
私の印象だと、年齢層上の方が「しばけん」と言っていることが多いような気がします。
近年、海外でも人気の柴犬。
Shiba-Inuという読み方が逆輸入されてきたのでしょうか。
大昔からいるような感覚にとらわれますが、柴犬 という犬種が生み出されてから、
まだ100年たっていないそうです。
柴犬とは、国の天然記念物に指定されている小型の日本犬のこと。
秋田犬や紀州犬も同じく国の天然記念物に指定されていますが、
柴犬にはそのような地域性のしばりがありません。
日本古来の種で、サイズが小型な犬のことを指します。
柴犬には、地域ごとに主な系統として3系統あり、「山陰柴」「信州柴」「美濃柴」など、
地域ごとに固有の呼び名で発展してきた時期もありました。
現在の柴犬の祖犬は、山陰柴の、石州犬「石」だそうです。
(山陰柴には因幡犬、石州犬の2つの系統があります。)
「石」は愛犬家に見いだされ、島根から東京に行き、
何世代かのちに生まれた「中」が現在の柴犬の発展の
基礎となっていったそうです。
(参考:公益社団法人 日本犬保存会HP)
犬種を保存しようとする愛犬家の努力に心を打たれます…
※ ちなみに、柴犬のご先祖の山陰柴ですが、
山陰柴犬育成会HPを見ると、1994年には100頭くらいに減ってしまいましたが、
愛犬家たちの地道な努力によって、2016年には、全国で
400頭くらいまでは増えてきたそうです。
(令和の資料がなくて、最新の数がわかりません(^-^; すみません。)
)