みなさま、あけましておめでとうございます♬
本年も何卒宜しくお願い申し上げます!
昨年1年間は、誰にとっても今までに体験したことのないような事の連続だったと思います。
私は昨年3月に大学を卒業したのですが、卒業式の中止に始まり、その後4月以降に予定していたお仕事や演奏会がまず全てなくなりました。
(式は無くなりましたが袴を予約してしまっていたので写真だけ撮りました)
そして何より心配だったのは『留学』のこと。
卒業後すぐの6月に受験できるよう大学在学中から時間をかけて下見などの準備を重ねていたのに、留学できなくなってしまったらどうしよう、と当時はかなり不安になりました。
試験は本当に行われるのか、など杞憂し連絡を待っている中で練習するのは少し辛かったです。
最終的にはオンラインで入試を受けて合格することができ、予定より少し遅れて4月から勉強できることになりましたが...
このような状況で学校と先生が私を受け入れてくださることになり、すごく幸運だなと感じます。
カフェトークに登録したのはこの入試の為のビデオを提出し終わった頃でした。
進路は一段落したものの、まだ演奏会を普段どおりに行える状態ではない中、自分にできること、自分がしたいことってなんだろう、と考え始めました。
私の母はよく私が上手くいかなくて落ち込んでいる時に、「その時にできることを頑張りなさい」という言葉をかけてくれます。
これはただ頑張れということではなく、自分ではどうしようもないことは思い悩まず切り替えて、自分にできることをしなさいということです。
もともと指導に興味があり、大学では教職課程を履修して教員免許も取りました。
教育実習にも行き、2週間授業を作ってそれをこなすのは大変でしたが、とても楽しかった思い出でもあります。
その際に、自分が養ってきた技術や知識を誰かに伝えるということは、自分自身がそれを習得するのとはまた違った難しさがあるということをすごく感じました。
言葉1つ、動作1つとっても、自分と自分以外の人は違う考え、感じ方を持っています。
私は今まで何人もの素晴らしい先生に習ってきましたが、きっと先生方は長年の経験の中で、そのあたりもすごく勉強してこられたんだろうな、と今になって有り難みがわかります。
自分も"教える"ということをもっと勉強したい。
そして自分より後の世代の人達に音楽を繋げていきたいと思いました。
でも場所を問わず、コロナ禍でも長く続けられる方法ってなんだろう?
そんな時にオンラインレッスンという方法を見つけました。
私自身まだまだ勉強中の身ではありますが、生徒さんが新しいことを習得して嬉しそうな顔をしてくれると、こちらもとても嬉しい気持ちになります。
私ももっともっと日々勉強して、より沢山の発見を皆さんと出来る様に頑張ります。
おかげさまで2020年の5ヶ月間で何人もの生徒さんが継続してレッスンを受けてくださるようになりましたが、コロナがなければこうやってオンラインレッスンをしようと思い立つことも、皆さんと出会うこともなかったのかもと思うと人生は不思議です。
コロナ禍によって、自分がいかに無力であるか、今までどれだけ周りに守られてきたのかということを実感しました。
自分がまるで3匹の子ぶたの藁の家のように、吹けば飛んでいってしまうような存在だと何度も思いましたが、一方で新しい挑戦をするきっかけにもなりました。
2021年は更に新しい経験をたくさんして、ヴァイオリンの技術だけでなく人間としても逞しく『煉瓦の家』のように強くなりたいなと思います。
皆さんも今年1年素敵な演奏をできるよう、一緒にたくさん勉強しましょう!
Aoi Saito♬