このコラムのテーマ
英語の文が多少長くなると、さっぱり英文の意味がわからなくなる方、いらっしゃいませんか?そんな時は文の骨格に注目してみてください。文が長くなっても、その骨格にいろいろな修飾がかかっているだけです。骨格がわかれば案外簡単に意味を理解できると思います。
文の骨格?
ここで文の骨格とは、- 修飾を取り除いた後に残る、簡単な英文
文の骨格を見つけよう
次の例を見てください。Once upon a time there was a tall man living in a big house which was built 100 years ago with a chimney on the red roof surrounded by nature.
これでたったの1文です。では修飾を取り除いて文の骨格を見つけてみましょう。
名詞を見つけるため、また修飾の種類をわかりやすくするために、以下の3種類のかっこを利用します。
- 名詞的:[ ]
- 形容詞的:( )
- 副詞的:< >
ではやってみます。
<Once upon a time> there was [a tall man] (( living in a big house) (which was built 100 years ago) (with a chimney on the red roof) (surrounded by nature)).
- Once upon a time:“かつて”、といった意味で文全体を修飾します。
- a tall man:背の高い男性
- living in a big house:“大きな家に住んでいる”という意味で、manを修飾しています。
- which was built 100 years ago:“100年前に建てられた”という意味で、houseを修飾しています。
- with a chimney on the red roof:“赤い屋根に煙突のついた”という意味で、houseを修飾しています。
- surrounded by nature:“自然に囲まれた”という意味で、houseを修飾しています。
- there was a tall man
このことを踏まえれば、上の英文はこんな意味になるでしょう。
- むかしむかし、赤い屋根に煙突があり自然に囲まれた100年前に建てられた大きな家に住んでいる背の高い男性がいました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?長い文を見るとさっぱり意味が分からなくなるかもしれませんが、文の骨格があってそれに修飾がたくさんかかっているだけ、と思えば文の意味を把握することは、実はそれほど難しい話ではありません。上で紹介したような“かっこ”を使って、文の骨格を把握する練習をしてみてはいかがでしょうか?では今回はここまでで。
お疲れさまでした。
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