このコラムのテーマ
今回は名詞に続いて、動詞がどのようなものかを解説してみます。be動詞と一般動詞といったテーマではなく、結局動詞というものがどういったものであるかをイメージできるように、解説してみたいと思います。動詞
動詞は何らかの動作や状態を表します...と良く説明されるのですが、この定義は少々アバウトです。そもそも英語は言語ですから、数学と違って厳密な定義があって、それに基づいて論理が展開されるわけではありません。あまり文法書の定義とにらめっこするより、いくつか例文を見てこんな感じのもの、と理解できれば十分ですし、その方が実用的です。英語を話すときにはなにも文法を考えながら話しているのではなく、こんな感じに使うよねという感覚に基づいて話しているからです。
ですから動詞については、
- いくつか例を挙げ、そんな感じで動きや状態を表すのもの
として、例と一緒に漠然と理解する方が得策です。
- walk (歩く)、 swim (泳ぐ)、run (走る)、 eat (食べる)、stand (立つ)
- live (生きている)、know (知っている)、remember (覚えている)
といった感じです。一応、上側の例が、先ほど挙げた動詞の"何らかの動作や状態を表す..."、というところの動作に、下側の例が、"状態"に対応します。このように動詞を説明するのがアバウトだという理由がこちらです。私たちはhot(熱い)や、cold(冷たい)もふつう"状態"と認識しますよね?でもこれらの単語は動詞ではなく形容詞です。といった風にややこしいので、例を見て何となく動詞とはこんな感じで動きや状態を表すもの、と理解しておけば十分です。
- I usually walk to school. (私は普段歩いて学校に行きます。)
- She runs fast. (彼女は速く走る。)
- He eats a lot. (彼はたくさん食べる。)
- The frog often swims in the pool. (そのカエルはよくプールで泳ぐ。)
- He suddenly stood up. (彼は突然立ち上がった。)
他にも例を見てみましょう。
- We live on the earth. (私たちは地球の上で生きている。)
- I know the truth. (私は真実を知っている。)
- She remembers the festival. (彼女はそのお祭りを覚えている。)
上の3つの例文では何かの動きというより、そのままでいる、といった意味で状態を表しています。熱いとか冷たいといった意味での状態とは違うことが、何となく理解できればそれで大丈夫です。
まとめ
いかがだったでしょうか。上記のような例文と合わせれば、動詞がそんな感じで動きや状態を表すのものとすんなり理解できるのではないでしょうか?もしある単語が動詞かどうか判断がつかなければ、例文と比較してみれば動詞かどうか判断できるでしょう。
お疲れさまでした。