カフェトークの生徒さんは、学習環境を整えることが得意な方、意識せずとも自然にできる方が多いように思いますが、中には「なかなか毎日は勉強できない」という方もおられるでしょう。
学習を習慣化するには、気持ちが自然と学習に向くように環境を整えることが大切です。
デスク、ソファ、ベッド、食卓…どこで学習するにしても、始めやすいように心地良く感じられるよう整えておきましょう。
学習教材の整理だけでなく、「その場所に居たくない」と感じる要因を取り除き、「その場所に居たい」と思える要素を足すように心がけてください。
私は、デスクや食卓テーブルを使う時は、腰痛予防に椅子の代わりいにバランスボールに座っています。
同じく腰痛予防に、ラップトップパソコンは肘の高さまである本棚の上に置き、基本的に立った状態で使っています。
その側には、エッセンシャルオイルを染み込ませたアロマストーンを置いています。専門店で「リラックスしながらも集中できる香り」として紹介されたもので、とても気に入っています。香水を染み込ませたハンカチをアロマの代わりに置くこともあります。
この「PC置き場兼本棚」もデスクも、外からの光が差し込み、いつも新鮮な空気に触れられるよう窓辺に設置しています。
洋書は、デスクから離れてソファで読みます。授業の予習のためであっても、デスクではなくソファに深く座ります。全身の力を抜いて読む方が、より集中できるためです。お茶かコーヒーを淹れて、数本の筆記用具と辞書を側に置き、ゆったりした気持ちで読みます。
また、春や秋には、デスクやソファから離れる日が多くなります。
家の小さな庭のテーブルにiPadを置いて教材作りをしたり、洋書を持って隣町にある図書館が併設された大きな公園へ出向き来ます。
思い立ったら直ぐに動けるように、専用のトートバッグに筆記用具や小物を入れておき、車には敷物やクッション、折り畳みのチェアを準備をしています。
かつては、我が家の子どもたちと出かけていましたが、子育てがひと段落した今も変わらず、独りでうきうきして出掛けます。
本来は「お気に入りのカフェ」も学習場所リストにあるのですが、コロナ期の今はしばし我慢です(自宅教室に数名の受験生が来て下さっているので)。カフェでは、静かに流れる音楽や聞こえてくる雑音が集中を高めてくれます。
私が、個人的に「理想の学習環境」に求めるものをまとめると、身体的苦痛を生まない場所や道具、心地よい音や香り、自然光や暖かい灯り、植物、飲み物、場所の変化のようです。リラックスできる要素ばかりです。
反対に、「いつも同じデスクが良し」「音楽はや雑音は不要」といったストイックなスタイルの方が心地よい、ワクワクする、大きな達成感が得られる!と感じる方は、そのスタイルを変えず、好みに合うように追求すると良いでしょう。
講師や学習者仲間と同じように学習環境を整える必要は一切ありません。
ご自身とって、学習時間を「嬉しい時間」にすることを求めて、環境の微調整を繰り返していきましょう。