コロナの影響で外出が出来ずに家にいる時間が普段より長い事と思います。
イタリアではようやく一日の完治者数が感染増加数を上回る様になりました。
とはいえ、未だ2000を超える感染者が毎日見つかっていますのでまだまだ気は抜けません。
多くの人がフラストレーションをためている事も確かで、早く外出禁止の解除を求める声も出ています。
しかしまだしばらくはこの状態が続く事でしょう。
さて、今回は初めてのコラムを書くということで、レッスンに関するお話を少し書いていこうと思います。
私自身、これまでもレッスンはしてきたのですが、スカイプでのレッスンはほんの最近始めたばかりです。
最初はレッスンが成り立つのか不安でしたが、言葉で丁寧に説明する事を心がければ十分にレッスンは成り立つのではと思うようになりました。
そして普通のレッスン同様、私自身の勉強にもなり、多くの発見を毎回のレッスンでします。
生徒さんが練習する曲を自分自身も弾いて、どの様に練習すればいいか、どの様な弾き方をする事で理想的な表現が出来るか等考え、それをレッスンで説明してみるとこれは良かった、この時はこうすれば良かったかな、等多くの事を学ばせて貰います。
今気軽に人に会えない中、スカイプレッスンを通して生徒さんの姿を見る事が出来るととても嬉しく思います。
単にヴァイオリンのレッスンをするだけでなく、レッスンを通して人との繋がりを感じる事が出来、またアドバイスをするたびに生徒さんの音が変わってくるのが伝わる度にヴァイオリン講師をやっていて良かったと感じます。
元々私は演奏のお仕事もかなり多いのですが、現在は演奏会が全てキャンセルになり、人前で演奏する機会が録画した演奏をオンラインで投稿する事を除けば実質0の状態です。
しかしこの時間は勉強の時間だと思って、これまで弾いてみたいと思った曲をリストアップし、毎週新しい曲を練習してモチベーションを保つようにしています。
講師としてもヴァイオリンの演奏技術の向上を常に心がける事は生徒に教える時にも役に立つと思います。
様々な曲に挑戦し、練習に時間を掛けることで自分自身がどう問題を解決したか、その経験を通して教えられる事の幅が広がると信じています。
家にいる時間が長いからこそヴァイオリンと向き合える事が出来てそれはそれで自分なりに充実した過ごし方かなとは思います。
自粛ムードで外出もままならないかもしれないですが、こんな時こそ音楽をして心に栄養を与えてあげてはいかがでしょうか。