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古文法を最短で学習するポイント

2019-09-27

こんにちは。

今回は助動詞の最短の学習方法についてお答えします。

古文学習者にとって一番頭の痛い、けれど大事な分野です。。

しかしこれにも効率的な手順というものがあります。

 

ただ、ちょっと待ってください。

古文の文法は英語以上に、やる順番が大切です

 

まずは・・・

 

助動詞をやる前に、「用言の活用が完璧であること」が前提となります。

動詞の9つの活用、

形容詞ク活用(シク活用は「し」をつければいいだけ)、

形容動詞ナリ活用(タリ活用はあまり出ない)

がさらっと言えて、

動詞の判別はバッチリできる、という状態になった上で、ようやく助動詞と戦えます。

 

・・・ここから本題です・・・

 

さて、助動詞ですが、やるべきは3つです。

 

1.意味を覚える(推量、意志、完了、過去など)

2.上に接続する活用形を覚える(未然形接続、連用形接続、ラ変型接続など)

3.活用は特殊型の3つだけ覚える!(「ず」「まし」「き」)

 

基本的に助動詞は用言の活用と同じものがほとんど。

用言が完璧ならそれで大丈夫です。

(◯の位置などは全く覚えなくて良いです)

 

古文の勉強法は私達の先輩方がいろいろな近道を用意してくれているんですね。

 

その1つが「ゴロ合わせ」です。

 

助動詞でもっとも意味の判別が多いのは、「む」「べし」「まじ」ですよね。

これらは「すいかかえて」「すいかとめて」「(まじはべしを全部逆にしたもの)」

でとりあえず覚えます。

(上一段の「きみにいゐひ」なんてのもありますね)

 

肝心の判別方法は・・・これにもコツがあります。

学校の先生や塾、家庭教師の先生、参考書から学んでください。

 

さらに、意味の判別には優先順位があることを知ること。

 

たとえば「り」「たり」は、「たり」が「〜て+あり」→「たり」となったものです。

だから、「〜ている」という意味がそもそも基本なんですね。

ですから、

「り」「たり」は、「存続=〜ている」でまず訳して、

不自然なものは「完了=〜てしまった」で訳す

という優先順位があるわけです。

 

こういう優先順位、判別のしかたの手順・コツが、他の助動詞にもそれぞれあります。

これらを完璧にした時点で、読解でも「ホントだ!判別できた」という体験ができ始めます。

 

最後に、短くて覚えやすい用例口に出して覚えること。

 

言葉は使われて初めて意味をもちます。

部品のままではやっぱり覚えにくい・・・

ですから短い例文で覚えるのがベストです。

 

例えば「なり」の場合・・・

 

男もすなる日記といふものを、われもしてみむとてするなり

 

なる」の「なる」はサ変の終止形に接続している伝聞推定の「なり」、

するなり」の「なり」はサ変の連体形に接続している断定の「なり」です。

 

上の接続が何形になるかまでバッチリわかる、とても良い例文ですよね。

 

そして口に出す、というのがポイント。

あくまで日本語なので、しかも古文ってナ・マ・ラ行を多用した美しい発音なので、

口に出していると自然と覚えやすいです。

たぶん日本語を母語としている全員そうなんじゃないですかね。

 

あとは基本的な練習あるのみ。

難しい読解にいきなりチャレンジする必要はありません。

メジャーな文法ドリル(ステップアップなど)を完璧にすれば、

基本的に東大古文だろうがなんだろうが心配ありません

 

最低限の暗記、練習が必要なのは確かですが、

量として英文法と比べればたいしたことはありません。

ただ、動詞の判別が完璧でないと前に全く進めない、というような意味で、

英文法の1.5倍くらい、基礎の基礎がとっても大切、というのは言えると思います。

 

助動詞の勉強を実際に進める中で、わからないことがあれば質問してくださいね(^^)!

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