国語のテスト問題で、「選択問題の解き方がわからない」という声をよく聞きます。
そこで、解き方のパターンをちょっと整理してみました。今まで教えてきたことをギュッとまとめてみましたので、よかったら参考にしてくださいね。
傍線部がある問題の解き方
まず、傍線部がある問題の解き方について。
傍線部がある問題とは、たとえば、
「傍線部Aについて、それはどういうことか」
「傍線部Aについて、それはなぜか」
というような問題です。
これらは必ず正しい答えがあります。なので正しい答えを見つけることが第一です。
正しい答えを見つけたら(どうやって見つけるんじゃ!と思われた方は、今しばらくお待ち下さい^^;)、実際に選択肢を見ていきます。
正解を絞り込む基準は、次の2つ!これらを並行してやっていくのが一番効率がいいです。
傍線部がある問題
・正しい答えがあるか(積極法)
・間違ってる部分がないか(消去法)
どうしてこの2つが必要なのでしょう?
正解選択肢には必ず「答え」があります。一方、間違い選択肢には「答え」がなく、しかも必ずどこかに「完全に本文の内容とは違う」部分があります。
ここ、とても大切です。
選択肢の文は微妙な表現が多いので、いつも「これが答えだ!」といきなり正答を見つけられるわけではありません。答えを探しつつも、「これは絶対違う」という部分にバツをつけながら選択肢を絞っていくことが重要なのです。
傍線部のない内容合致問題の解き方
さて、じゃあ、問題の最後にちょっと違ったタイプの問題がありますよね。
それは、「傍線部のない内容合致問題」です。
「本文の説明として正しいものを選べ」
というような問題です。だいたい最後にありますよね。
この問題、たった一つの答えを見つける、なんてことはできません。無限の正答があるからです。
たとえば、ドラえもんを例に取ってみましょう(なぜ)。
問 今回のドラえもんの話の説明として正しいものを選べ。
a のび太の名字は「野比」である。
b ジャイアンの名前は「剛田武」である。
c しずかちゃんの名前は「源静香」である。
d ジャイアンの歌はとても音痴で、聴くに堪えない。
これ、内容合致問題としては「全部正解」です。正解選択肢は本文に書いてあることならなんでもいいわけですから、無限に考えられることが分かると思います。
つまり、答えを探そう!としていては、無限の答えの中でどれが正しいかわからなくなってしまうのです。
そこで、内容合致問題は、消去法一択です。
傍線部のない内容合致問題
・間違ってる部分がないか(消去法)
筆者の言いたいこと(主張・主旨)を選ぶ問題の解き方
ただし、評論や説明文の最後の問題には、もう1つのパターンがあります。筆者の言いたいこと(主張・主旨)を選ぶ問題です。
本文に書いてあることなら何でもオッケーの内容合致問題とは違って、筆者の言いたいことは、いつも1つです。ということは「たった1つの正解」があるわけです。なので、これは最後の問題だからと言って、消去法だけではいけません。
筆者の言いたいこと(主張・主旨)を選ぶ問題
・正しい答えがあるか(積極法)
・間違ってる部分がないか(消去法)
となります。
以上3つのパターンが、選択問題の主要な解き方です。家庭教師の飯のタネを公開しているような気がしますが、まあいいやということで。
え?なになに?
「ちょっと待て!そもそもその『正しい答え(積極法)』とやらをどうやって探せばいいんだ!」
ごもっともですね。そこができないと意味がありません。
・・・それは次回ということで!