スピリチュアルに生きるとは=困難なタイミングこそ休息時間=立ち止まるとき・自分との対話の時間だと前向きに考えてみること
苦しい時・苦しい状況 私たちは前へ進めなくなります
こんな時あなたのマイナスの声のささやきが始まります。それは日を追うごとに強くなり、あなたの心を、蝕み始めます。「マイナスの声」は多くは次の2つです。
1「いつも前へ進むことがいいことだ。未来にはかならず今よりもいいことがある。いつも積極的で、前向き、ポジティブであることが、みんなからいいと思われるはずだ。」
この声が心を支配し始めると、急に過去が色あせて見え始めます。そして過去の自分のすべてのことが、すべての人間関係が無意味に感じられ、「過去の自分の評価」はかぎりなく下がり始めます。本当にそうでしょうか?過去なくして「今のあなた」は存在していますか?過去を切り離して、今と未来だけで、人は存在することが可能でしょうか?
2 「前へ進めない”私”はだめな人間だ。みんなから遅れをとっている。」
この声が心を支配し始めると、急にまわりの人間が立派ですごい人に見え、自分の値打ちがちっぽけになっていきます。「私はなんの値打ちもない」という声がぐるぐるし始めたら赤信号です。人はみなそれぞれ違っています。10人いたら10人の個性と生き方と考え方があっていいのです。他人との比較をやめましょう。大いなる存在は私達一人一人に「個性・その人にしかない宝物」をプレゼントしてくれたはずです。
苦しい!と思い続けるより→「なぜこんなに苦しい状況なんだろうか?」と思ってみる
「なぜ」という疑問から「スピリチュアルな気づきの生き方」がみ始まります。スピリチュアルは、宇宙的なメッセージがリーディングできる才能を言っているのではありません。毎日の日常を、大きな目で全体から眺める、この視点の変換を言っているのです。視点を変えることで、「苦しい」が「すばらしい気づき」であることに変換される、こうした「心の持ち方に気づく」ことがスピリチュアルな生きかたです。
苦しい、つらい、悲しい、寂しい、嫌だ、ゆるせない・我慢し続ける・・・・こうしたマイナスの感情・気持ちは泥沼のようなものです。あなたはそこに足をつっこんで、ずっと泥沼のなかに立ち尽くし「誰も助けてくれない、私は不幸だ」と嘆いているのです。これは「泥沼から出たくない心のゲーム」です。ゲームというのは遊びの意味ではなく、ここでは「幻想」という意味です。自分が作り出した「この泥沼から出られない幻想ゲーム」にいる限り、苦しみは消え去ることはないでしょう。
そんなときには「苦しい、つらい!」と叫び続けるエネルギーを、「なぜつらいのだろうか?」「どうしてこんな苦しい状況に今いるのだろうか?」「どうやったら、この状況から抜け出せるのだろうか?」と自分に問いかけてみてください。「なぜ Why」「どうやって How」これはとても大切です。「なぜ?どうして?どうやって?」と自分に問いかけることができたとき、「心・感情」は「スピリチュアリティ・霊性」に変換されます。
その目でまわりを見てください。あなたは泥沼のすぐ外に、泥沼ではない世界があることに、初めて気づくのです。その世界は今、出現したのですか?いいえ、ずっと前から、あなたが気づくずっと前からそこに存在し、あなたがその目で見て、その耳で聴きとるタイミングを待っていたのです。
苦しいときもジャストタイミング
えっ?そうなの?はい、そうです。苦しいときも、宇宙の大きな時間のなかでは、あなたに一番ふさわしい時間なのです。宇宙(大いなる存在の世界)は、すべてタイミングで動いています。美しい言葉で語るなら「神の摂理の時間」、「宇宙の美しいリズム」です。季節の変化、朝から夜への変化もすべて、宇宙の美しい規則性=リズムのなかにあります。スピリチュアル的には、
1 規則性=安定
2 変化=チャレンジ
この2つのリズムの絶妙なバランスの上に宇宙が生かされています。苦しい状況になったら、これも宇宙・守護霊からのタイミングのメッセージと思い、まず力をぬいてください。肩に力が入ったまま、前に進むことはできません。あなたがおかれている状況を、泥沼からでてよく冷静に見てみましょう。どんな風景に気づくでしょうか?どのような意味を感じ取れるでしょうか?人には「智恵」が与えられているのです。考えれば、感じてみようと願えば、1日、2日、3日・・・・・2週間もたつと、あなたは何かに「はっ!」とするはずです。この「はっ!」とするを大事に、大事にしてください。その瞬間、あなたは守護霊メッセージを受けとっているのです。魂が「わかった!」と大きな声をあげている瞬間です。
苦しいと思っていた時間や状況が、あなたのとなりに友人のように座っています。「今は休息の時。生き方をゆるめて、あなたを見つめる時。あなたと対話する時」友人はそう教えてくれるでしょう。苦しいときは、自己との対話が減っているサイン。あなたの心の花に水やりを忘れたときです。「あなた」はあなたともっと話したがっています。もっと近づきたいと思っています。「あなた」を抱き寄せてください。
本当のお話ー苦しいときは休息と気づきの時間
Mさん(女性)膝の手術を体験
心温かいMさんは、いつもニコニコしています。その笑顔が人の心をひきつけ、「なんでも話を聞いてもらえそう」オーラになっていたのですね。まわりの人に合わせて生きるうちに、Mさんはつぎつぎと病気を体験していきます。そして膝が悪くなり、痛みが強くなり、手術をすることになりました。病院のベッドの上で、思ったように動けない左足を好きになることができませんでした。そしてMさんは、病院のベッドの上からからお電話でご相談。「早くよくなって動けるようになりたい」というMさんには焦りとまわりの方との比較がありました。「自分の膝の痛み」と対話してくださらなかったのです。膝はプライド=自尊心と深くつながっています。ベッドの上で動けなくなって、Mさんは自分の心の持ち方・心の傾き加減に気づくチャンスを、守護霊からいただいていたのです。「どうして膝を悪くしたのだろうか?」というさきほどの「なぜ?」と問いかけ、考えることから新しい生き方が見えてきます。泥沼から足を一歩前に出すことができるのです。
ご相談のあと、Mさんの膝は順調によくなり、無事に退院することができました。しかし、今度は「体重管理」という新しいレッスンが待ち構えていました。膝への負担を軽くするために体重を減らす必要がありました。Mさんは出産してから体重が増え続け、10キロプラス。ダイエットしたもののリバウンドでまたもとの体重になりました。
脂肪とは=気づけない心の悲しみ・苦しみです。だらけたからではなく、脂肪がついているところが、あなたの心のウィークポイントです。一度、体中をチェックしてみてください。それは、脂肪=マイナスの感情の貯金です。人はマイナスの感情の多くをうまく体外へ発散できません。それは「私が悪い・私のせい」という自責と罪悪感によって、体内につなぎとめられ、やがて新陳代謝が落ち、脂肪化するのです。脂肪をなくしたいのであれば、ご自分のマイナスの感情が何であるかに気がつかなくてはなりません。Mさんは再びご相談をされました。そしてマントラのヒーリングを通して、体の声に耳を傾けていただきました。これは自分と対話する・自分の心の言い分をきちんと聞いてあげるということです。ご相談後、Mさんからうれしいコメントがきました。「何もしていないのに体重が1キログラム落ちていました。身体が変わってくると、心も変わってきますね。」と明るい声のMさんでした。
苦しい状況がやってきたら「はやくよくなりたい」と焦らないでください。いずれ苦しいタイミングに終わりが来ます。それよりも今は「生きる速度をゆるめる時なんだ」と自覚してください。現代人はこれがなかなかできません。最低限の生活のことをしたら、自分の心の声、体の声がよく聞こえるように、ひとりで静かな時間を持ってください。自宅のなかでこの時間が持てないなら、静かなカフェ、静かな公園で一人になる時間が必要です。これは瞑想です。瞑想とは目を閉じて座を組んで座るスタイルのことを言っているのではありません。
「苦しい状況をありがとうございます。私はこの苦しさから何に気づくべきでしょうか?そしてどうしたらこの苦しさから離れることができるのか?教えてください。」と大いなる存在に祈り、静かな呼吸をくりかえすことです。答えはすぐに得られないでしょう。でもあきらめず、3日、1週間、2週間とくりかえしてください。大いなる存在のメッセージが聞こえる・感じられるようになるには、心の静けさが必要です。「はっ!」とするタイミングがやがてやってきます。この「はっ!」とした瞬間、あなたはすべての答えを実は手にしています。
☆今日ご紹介させていただきましたMさんは、「スピリチュアル体調管理」というレッスンを受講されました。梅雨の湿度に、私たちの体調はバランスを崩しがちです。それは体調が悪いではなく、あなたの心があなたともっと深く話したいとサインを送っている可能性が高いのです。ちょっとした不調に、あなたの心の傾き加減が隠れています。レッスンのなかで、「あなた」とむきあって、苦しさやつらさをポジティブな気づきに変えていきましょう。
スピリチュアルカウンセラーKeiko
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