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Cafetalk Tutor's Column

Tutor Keisuke.H 's Column

I was a bocchi.65 交わらない証明

Воскресенье, 24 Ноябрь 2024 r. 16:48

学習塾では不貞寝が日常だった僕だが、
数学の授業で記憶に残っている「平行線の証明」というテーマがある。
その日は珍しく起きていたし、学校の授業での出来事が関係していたからだ。
 
学校の授業は塾より少し遅れて進んでいた。
だから塾で内容をしっかり聞いていれば、
学校では特に授業を聞かなくても大丈夫だった。
もっとも、僕はどちらの授業も睡眠に費やすことが多かったのだが。
 
でも、あの日は違った。
「これは塾の授業で聞いたことがある!」
授業中に証明方法をプリントに書くよう指示された僕は、
興奮しながら塾で習った方法を2つ書き出した。
さらに、自分なりのアレンジを加えて、
合計5つの証明を書き込んだ。
 
そのプリントを見た数学のオイクボは目を丸くし、
技術のスズキを呼び寄せた。
2人で僕のプリントを見つめ、驚きの声を漏らしていた。
「なんだ、どうしたんだ?」
教室にはざわめきが広がり、
先生たちはまるで天才を発見したかのような顔をしていた。
 
僕は胸を張った。
これくらい当然だと思っていたし、
塾で聞いた内容をただ形にしただけだ。
だけど、先生たちの目の色が変わるのを見るのは面白かった。
 
一方、ケンゴだ。
彼も同じ塾で同じ授業を受けていたはずなのに、
プリントには一切手を動かさなかった。
教室の窓側の席で、ただ静かにプリントを眺めていた。
そんなケンゴを片目で見ながら、
僕は自分の証明を得意げにアピールし続けた。
 
でも、ケンゴの無言は、
何かを諦めているようにも、
僕を冷静に見透かしているようにも見えた。
その静けさが、僕にはどうしても理解できなかった。

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