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Cafetalk Tutor's Column

Tutor Keisuke.H 's Column

I was a bocchi.57 雪合戦が終わるとき

Суббота, 16 Ноябрь 2024 r. 21:43

冬の楽しみと言えば雪合戦だ。
僕たち男子は、雪を見ると犬のようにテンションが上がり、
挨拶代わりに雪玉を投げ合った。
防寒のダッフルコートも何のその、雪玉の命中率だけはプロ級だった。
 
そんな冬、僕たちの男子力を試す「我慢大会」が開催された。
ルールは簡単、学生服の下をTシャツ一枚でどれだけ耐えられるかを競うのだ。
結果、最後まで残ったのは僕とイシザキ。
ブルブル震えながらも「お前ら厚着してヘタレかよ!」と勝者の余裕を見せた。
いや、震えで歯がガチガチ鳴ってただけかもしれない。
 
そんなある日、学校が昼で終わった。
僕とイシザキ、そしてアンチャンは、通学路で雪玉を投げ合いながら帰っていた。
真昼間の平和な住宅街で何をやってるんだという話だが、
そこに近所のおじいさんが現れる。
道を掃除していたのか、僕たちの戦場を堂々と横切った。
 
その時、成績優秀で礼儀正しいオオイシさんが通りかかり、
「すみません。邪魔ですよね」と優しくおじいさんに声をかけた。
おじいさんも笑顔で「良いよ、良いよ」と答える。
なんだ、このほのぼのした世界。
 
しかし、そこで僕が調子に乗ったのが運の尽きだった。
「このくらい良いですよね!」とノリノリで声をかけたら、
さっきまで笑顔だったおじいさんの顔が一変。
「良いってことがあるか!」
突然のキレッキレの怒号に、僕たちは一瞬で凍りついた。
いや、正確には雪合戦で冷えてただけかもしれないけど、衝撃的だった。
 
それ以来、僕はあのおじいさんを許していない。
いや、別に何かされたわけじゃないけど、あの変わり身の速さだけはトラウマ級だ。
冬の寒さよりも、あの「良いってことがあるか!」が僕の心に今も突き刺さっている。
 
みなさんも冬の遊びには気をつけよう。特に近所の老人の反応には要注意だ。

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