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Cafetalk Tutor's Column

KOBA 講師的專欄

[広告に見る日本語と日本④] 広告が映す日本の時代~24時間戦えますか?

2024年10月7日

※このコラムは、

 ふだん日本のテレビや新聞、ネットで見たり聞いたりする広告を通じて

 日本語や日本人について考えるコラムです

 

広告は人の心をつかんで、

結果(けっか)として、

商品やサービスについて興味(きょうみ)を持ってもらうことが目的です。

 

消費者(しょうひしゃ)の心を深くつかむためには

その時の消費者(しょうひしゃ)の気分(きぶん)や、

心の奥深(おくふか)くにある感覚(かんかく)に訴(うった)えかけることが

必要(ひつよう)だと思います。

 

だから、広告は、

敏感(びんかん)に、その時代の人々の気分(きぶん)を汲(く)み取って(理解して)

広告の中で表現(ひょうげん)します。

 

結果(けっか)として、

広告は、その時々の時代の気分(きぶん)
反映(はんえい)していると言えるでしょう。

 

1980年代後半、

日本は、バブル景気(けいき)に沸(わ)いていました。

 

東京の山手線(やまのてせん)の中の土地の価格(かかく)

アメリカ全部が買えると言われた時代です。

 

人々は、浮(う)かれたように働き、浮(う)かれたように遊びました。

 

その時代の気分(きぶん)を表(あらわ)しているのが、

有名な「24時間戦えますか?」という広告です。

 

https://youtu.be/reCVRVRDTn0?si=Er46Oj46bRYGhUHZ

 

https://youtu.be/qr7A2OG6aPQ?si=gtU5caarEmLfAZE3

 

 

しかし、バブルは崩壊(ほうかい)

日本は、失われた10年、20年という時代に突入しました。

 

同じブランドの広告が、次のように変わります。

 

https://youtu.be/_U8Jq9zfh_Q?si=2e2FNBGmtYZHrRwA

 

なんか、日本人、疲れてますよね。

 

それでも、2000年に入って、

リーマンショックの前には、

日本の経済(けいざい)も少し元気になっていました。

 

同じブランドの広告が、また変わります。

(海外で活躍(かつやく)するという
 かつてのような勢(いきお)いはありませんが(笑))

 

https://youtu.be/VHYFDipo5Kc?si=hHnv6Kdlh2BfcEVN

 

そして、リーマンショック、

世の中は、

よく言えば落ち着いた、悪く言えば沈滞(ちんたい)したムードに包まれます。

日本人は、「人生は働くだけではない」ということを考え始め

働き方改革(かいかく)という言葉も生まれました。

 

すると、広告も、

 

https://youtu.be/2PAAKpzB8Mo?si=-dJGIZ_dwvRbygPy

 

「24時間働けますか?と歌っていたブランドが、

ついに、

「3、4時間戦えますか?」になりました(笑)。

 

広告を見ていると、

その時代の気分(きぶん)がよくわかります。

 

 

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