※「レッスンの余白」は、わたしが日本語教師をする中で感じたこと、
思ったことをお伝えするコラムです。
日本には、古くから「謎(なぞ)かけ」という言葉の遊びがあります。
たとえば、ひとりが
「合唱(がっしょう)とかけて なんと解(と)く?」と問題を出します。
相手は
「冷凍庫(れいとうこ)と解(と)く」と答えます。
「その心は?」と聞きます。
「どちらも「こーらす(コーラス、凍(こお)らす)」」
答えは「冷凍庫(れいとうこ)」だけではありません。
「合唱とかけて なんと解(と)く?」
「日本と解(と)く」
「その心は?」
「「しき(指揮、四季)」が大切です」
これも、OKです。
いろいろな答えがあって、
どれがおもしろいかを楽しむ遊びです。
これは、日本語に同音異義語(どうおんいぎご)※が多いから
成立している遊びです。
※同音異義語(どうおんいぎご)…発音が同じで意味が違う言葉
日本で一番同音異義語が多い言葉は「こうしょう」だそうです。
交渉 高尚 考証 校章 公称 …
すべて「こうしょう」と読みますが、
全部で48の言葉があるそうです。
また、なぜ日本語に同音異義語(どうおんいぎご)が多いかというと、
日本語は音の数が少ないからだそうです。
確かに日本語の母音(ぼいん)は「あいうえお」の5つですが、
英語には15の母音(ぼいん)があるそうです。
少ない音で、いろいろなことを表そうとすると
同音異義語(どうおんいぎご)が多くなるんですね。
さて、
「日本語とかけてなんと解(と)く?」
あなたならなんと解きますか?
私の答えは、
「英国国王の来日と解く」
「その心は?」
「どちらも「けいご(敬語、警護)」が大切です。」
いかがでしょうか?
あなたも考えてみてください。
次に「Cafetalkとかけてなんと解く?」
これ結構難しいですね。
私の答えは
「鉄道の線路と解く」
「その心は?」
「「ポイント(点数、転轍機(てんてつき)※)」が必要です。」
※転轍機(てんてつき)…鉄道の分岐器、線路が分かれるところにある機械
「いまいち※」かな(汗)
※いまいち… いまひとつ
もっといい答えがあったらぜひ教えてください!
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KOBA
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