★日本語コラム 第59回
<地域で異なる日本語単語 Part2>
今回も、地域によって変わってくる物の呼び名に注目して
お話ししていきたいと思います!
皆さんはいくつ聞いたことがあるでしょうか?
◆自動車教習所
車の運転に関する知識や技術を学んで免許の取得を目指す施設である
自動車教習所は、自動車学校と呼ばれることもあるのですが、
この2つを省略した形の、様々な呼び名が各地に存在しています。
比較的多数派なのが、「教習所」、「車校」という言い方で、
これらは全国の広い範囲でよく使われているのですが、
北日本にはマイナーな言い方が浸透している地域が多いとされています。
秋田県では「自車学(じしゃが)」、新潟県では「車学」、
青森県では「自車校」、北海道では「自学」という言い方が
よくされているそうなのですが、
日本人でも「その言い方は聞いたことがない」という人が多いのではないでしょうか。
また、特にユニークな呼び名を使っているのは沖縄県で、
「自練」という呼び方が知られています。
これは戦後の沖縄で、該当の施設が「自動車練習所」と呼ばれていた頃の
名残であるそうです。
◆自転車
自転車は、「チャリ」、「チャリンコ」と呼ばれ、
この呼び方はかなり広範囲で使用されているので、
日本人とおしゃべりしたことがあったり、
日本のアニメやドラマなどを観たことがあったりする人は
この呼び名にも馴染みがあるかもしれません。
東海地方を中心とした地域では、自転車を
ケッタ、ケッタマシーン、ケッタクルバイク
と呼ぶことがあり、こちらはかなり個性的な響きですね。
「蹴ったくる」という方言が由来となっており、
蹴る、蹴り上げるというような意味を表しています。
また、これはかなり聞き分けるのが難しいのですが、
北海道を中心に「自転車」を「じ【で】んしゃ」と
濁って発音する言い方もあります。
◆さつま揚げ
魚のすり身を楕円形や長方形にまとめて揚げた練り物で、
主に関東地方ではさつま揚げと呼ばれますが、
関西ではなんとこれを「天ぷら」と呼んでいます。
野菜や海鮮などに衣をつけて揚げた天ぷらとは、
文脈で区別しているのだそうです。
その他、沖縄では「チキアギ」、鹿児島では「つけ揚げ」、
名古屋を中心とした東海地方では「はんぺん」と呼ばれています。
おでんの具としてよく入れられる、
白くてふわふわとした茹でかまぼこの「はんぺん」と
紛らわしいのではないかと心配になってしまうところですが、
東海地方ではこの白いはんぺんをそもそもあまり見かけないのだそうです。
・・・・・
今回のコラムはここまで。
色々な呼び名の地方差についてお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか?
次回からのコラムではまたちょっと違う話題で
お話ししていきたいと思いますので、どうぞお楽しみに♪
それではまたお会いしましょう^^
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\ここから下は読み仮名つき↓↓↓/
★日本語(にほんご)コラム 第(だい)59回(かい)
<地域(ちいき)で異(こと)なる日本語(にほんご)単語(たんご) Part2>
今回(こんかい)も、地域(ちいき)によって変(か)わってくる
物(もの)の呼(よ)び名(な)に注目(ちゅうもく)して
お話(はな)ししていきたいと思(おも)います!
皆(みな)さんはいくつ聞(き)いたことがあるでしょうか?
◆自動車(じどうしゃ)教習所(きょうしゅうじょ)
車(くるま)の運転(うんてん)に関(かん)する
知識(ちしき)や技術(ぎじゅつ)を学(まな)んで
免許(めんきょ)の取得(しゅとく)を目指(めざ)す施設(しせつ)である
自動車(じどうしゃ)教習所(きょうしゅうじょ)は、
自動車(じどうしゃ)学校(がっこう)と呼(よ)ばれることもあるのですが、
この2つを省略(しょうりゃく)した形(かたち)の、
様々(さまざま)な呼(よ)び名(な)が
各地(かくち)に存在(そんざい)しています。
比較的(ひかくてき)多数(たすう)派(は)なのが、
「教習所(きょうしゅうじょ)」、「車校(しゃこう)」
という言(い)い方(かた)で、
これらは全国(ぜんこく)の広(ひろ)い範囲(はんい)で
よく使(つか)われているのですが、
北日本(きたにほん)にはマイナーな言(い)い方(かた)が
浸透(しんとう)している地域(ちいき)が多(おお)いとされています。
秋田県(あきたけん)では「自車学(じしゃが)」、
新潟県(にいがたけん)では「車学(しゃがく)」、
青森県(あおもりけん)では「自車校(じしゃこう)」、
北海道(ほっかいどう)では「自学(じがく)」という言(い)い方(かた)が
よくされているそうなのですが、
日本人(にほんじん)でも
「その言(い)い方(かた)は聞(き)いたことがない」という人(ひと)が
多(おお)いのではないでしょうか。
また、特(とく)にユニークな呼(よ)び名(な)を
使(つか)っているのは沖縄県(おきなわけん)で、
「自練(じれん)」という呼(よ)び方(かた)が知(し)られています。
これは戦後(せんご)の沖縄(おきなわ)で、
該当(がいとう)の施設(しせつ)が
「自動車(じどうしゃ)練習所(れんしゅうじょ)」
と呼(よ)ばれていた頃(ころ)の名残(なごり)であるそうです。
◆自転車(じてんしゃ)
自転車(じてんしゃ)は、「チャリ」、「チャリンコ」と呼(よ)ばれ、
この呼(よ)び方(かた)はかなり広範囲(こうはんい)で
使用(しよう)されているので、
日本人(にほんじん)とおしゃべりしたことがあったり、
日本(にほん)のアニメやドラマなどを観(み)たことがあったりする人(ひと)は
この呼(よ)び名(な)にも馴染(なじ)みがあるかもしれません。
東海(とうかい)地方(ちほう)を中心(ちゅうしん)とした地域(ちいき)では、
自転車(じてんしゃ)を
ケッタ、ケッタマシーン、ケッタクルバイク
と呼(よ)ぶことがあり、こちらはかなり
個性的(こせいてき)な響(ひび)きですね。
「蹴(け)ったくる」という方言(ほうげん)が由来(ゆらい)となっており、
蹴(け)る、蹴(け)り上(あ)げるというような
意味(いみ)を表(あらわ)しています。
また、これはかなり聞(き)き分(わ)けるのが難(むずか)しいのですが、
北海道(ほっかいどう)を中心(ちゅうしん)に
「自転車(じてんしゃ)」を「じ【で】んしゃ」と
濁(にご)って発音(はつおん)する言(い)い方(かた)もあります。
◆さつま揚(あ)げ
魚(さかな)のすり身(み)を楕円形(だえんけい)や長方形(ちょうほうけい)に
まとめて揚(あ)げた練(ね)り物(もの)で、
主(おも)に関東(かんとう)地方(ちほう)では
さつま揚(あ)げと呼(よ)ばれますが、
関西(かんさい)ではなんとこれを「天(てん)ぷら」と呼(よ)んでいます。
野菜(やさい)や海鮮(かいせん)などに
衣(ころも)をつけて揚(あ)げた天(てん)ぷらとは、
文脈(ぶんみゃく)で区別(くべつ)しているのだそうです。
その他(ほか)、沖縄(おきなわ)では「チキアギ」、
鹿児島(かごしま)では「つけ揚(あ)げ」、
名古屋(なごや)を中心(ちゅうしん)とした東海(とうかい)地方(ちほう)では「はんぺん」と呼(よ)ばれています。
おでんの具(ぐ)としてよく入(い)れられる、
白(しろ)くてふわふわとした茹(ゆ)でかまぼこの「はんぺん」と
紛(まぎ)らわしいのではないかと心配(しんぱい)になってしまうところですが、
東海(とうかい)地方(ちほう)ではこの白(しろ)いはんぺんを
そもそもあまり見(み)かけないのだそうです。
・・・・・
今回(こんかい)のコラムはここまで。
色々(いろいろ)な呼(よ)び名(な)の地方差(ちほうさ)について
お話(はな)ししてきましたが、いかがでしたでしょうか?
次回(じかい)からのコラムではまたちょっと違(ちが)う話題(わだい)で
お話(はな)ししていきたいと思(おも)いますので、どうぞお楽(たの)しみに♪
それではまたお会(あ)いしましょう^^
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<地域で異なる日本語単語 Part2>
今回も、地域によって変わってくる物の呼び名に注目して
お話ししていきたいと思います!
皆さんはいくつ聞いたことがあるでしょうか?
◆自動車教習所
車の運転に関する知識や技術を学んで免許の取得を目指す施設である
自動車教習所は、自動車学校と呼ばれることもあるのですが、
この2つを省略した形の、様々な呼び名が各地に存在しています。
比較的多数派なのが、「教習所」、「車校」という言い方で、
これらは全国の広い範囲でよく使われているのですが、
北日本にはマイナーな言い方が浸透している地域が多いとされています。
秋田県では「自車学(じしゃが)」、新潟県では「車学」、
青森県では「自車校」、北海道では「自学」という言い方が
よくされているそうなのですが、
日本人でも「その言い方は聞いたことがない」という人が多いのではないでしょうか。
また、特にユニークな呼び名を使っているのは沖縄県で、
「自練」という呼び方が知られています。
これは戦後の沖縄で、該当の施設が「自動車練習所」と呼ばれていた頃の
名残であるそうです。
◆自転車
自転車は、「チャリ」、「チャリンコ」と呼ばれ、
この呼び方はかなり広範囲で使用されているので、
日本人とおしゃべりしたことがあったり、
日本のアニメやドラマなどを観たことがあったりする人は
この呼び名にも馴染みがあるかもしれません。
東海地方を中心とした地域では、自転車を
ケッタ、ケッタマシーン、ケッタクルバイク
と呼ぶことがあり、こちらはかなり個性的な響きですね。
「蹴ったくる」という方言が由来となっており、
蹴る、蹴り上げるというような意味を表しています。
また、これはかなり聞き分けるのが難しいのですが、
北海道を中心に「自転車」を「じ【で】んしゃ」と
濁って発音する言い方もあります。
◆さつま揚げ
魚のすり身を楕円形や長方形にまとめて揚げた練り物で、
主に関東地方ではさつま揚げと呼ばれますが、
関西ではなんとこれを「天ぷら」と呼んでいます。
野菜や海鮮などに衣をつけて揚げた天ぷらとは、
文脈で区別しているのだそうです。
その他、沖縄では「チキアギ」、鹿児島では「つけ揚げ」、
名古屋を中心とした東海地方では「はんぺん」と呼ばれています。
おでんの具としてよく入れられる、
白くてふわふわとした茹でかまぼこの「はんぺん」と
紛らわしいのではないかと心配になってしまうところですが、
東海地方ではこの白いはんぺんをそもそもあまり見かけないのだそうです。
・・・・・
今回のコラムはここまで。
色々な呼び名の地方差についてお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか?
次回からのコラムではまたちょっと違う話題で
お話ししていきたいと思いますので、どうぞお楽しみに♪
それではまたお会いしましょう^^
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★日本語(にほんご)コラム 第(だい)59回(かい)
<地域(ちいき)で異(こと)なる日本語(にほんご)単語(たんご) Part2>
今回(こんかい)も、地域(ちいき)によって変(か)わってくる
物(もの)の呼(よ)び名(な)に注目(ちゅうもく)して
お話(はな)ししていきたいと思(おも)います!
皆(みな)さんはいくつ聞(き)いたことがあるでしょうか?
◆自動車(じどうしゃ)教習所(きょうしゅうじょ)
車(くるま)の運転(うんてん)に関(かん)する
知識(ちしき)や技術(ぎじゅつ)を学(まな)んで
免許(めんきょ)の取得(しゅとく)を目指(めざ)す施設(しせつ)である
自動車(じどうしゃ)教習所(きょうしゅうじょ)は、
自動車(じどうしゃ)学校(がっこう)と呼(よ)ばれることもあるのですが、
この2つを省略(しょうりゃく)した形(かたち)の、
様々(さまざま)な呼(よ)び名(な)が
各地(かくち)に存在(そんざい)しています。
比較的(ひかくてき)多数(たすう)派(は)なのが、
「教習所(きょうしゅうじょ)」、「車校(しゃこう)」
という言(い)い方(かた)で、
これらは全国(ぜんこく)の広(ひろ)い範囲(はんい)で
よく使(つか)われているのですが、
北日本(きたにほん)にはマイナーな言(い)い方(かた)が
浸透(しんとう)している地域(ちいき)が多(おお)いとされています。
秋田県(あきたけん)では「自車学(じしゃが)」、
新潟県(にいがたけん)では「車学(しゃがく)」、
青森県(あおもりけん)では「自車校(じしゃこう)」、
北海道(ほっかいどう)では「自学(じがく)」という言(い)い方(かた)が
よくされているそうなのですが、
日本人(にほんじん)でも
「その言(い)い方(かた)は聞(き)いたことがない」という人(ひと)が
多(おお)いのではないでしょうか。
また、特(とく)にユニークな呼(よ)び名(な)を
使(つか)っているのは沖縄県(おきなわけん)で、
「自練(じれん)」という呼(よ)び方(かた)が知(し)られています。
これは戦後(せんご)の沖縄(おきなわ)で、
該当(がいとう)の施設(しせつ)が
「自動車(じどうしゃ)練習所(れんしゅうじょ)」
と呼(よ)ばれていた頃(ころ)の名残(なごり)であるそうです。
◆自転車(じてんしゃ)
自転車(じてんしゃ)は、「チャリ」、「チャリンコ」と呼(よ)ばれ、
この呼(よ)び方(かた)はかなり広範囲(こうはんい)で
使用(しよう)されているので、
日本人(にほんじん)とおしゃべりしたことがあったり、
日本(にほん)のアニメやドラマなどを観(み)たことがあったりする人(ひと)は
この呼(よ)び名(な)にも馴染(なじ)みがあるかもしれません。
東海(とうかい)地方(ちほう)を中心(ちゅうしん)とした地域(ちいき)では、
自転車(じてんしゃ)を
ケッタ、ケッタマシーン、ケッタクルバイク
と呼(よ)ぶことがあり、こちらはかなり
個性的(こせいてき)な響(ひび)きですね。
「蹴(け)ったくる」という方言(ほうげん)が由来(ゆらい)となっており、
蹴(け)る、蹴(け)り上(あ)げるというような
意味(いみ)を表(あらわ)しています。
また、これはかなり聞(き)き分(わ)けるのが難(むずか)しいのですが、
北海道(ほっかいどう)を中心(ちゅうしん)に
「自転車(じてんしゃ)」を「じ【で】んしゃ」と
濁(にご)って発音(はつおん)する言(い)い方(かた)もあります。
◆さつま揚(あ)げ
魚(さかな)のすり身(み)を楕円形(だえんけい)や長方形(ちょうほうけい)に
まとめて揚(あ)げた練(ね)り物(もの)で、
主(おも)に関東(かんとう)地方(ちほう)では
さつま揚(あ)げと呼(よ)ばれますが、
関西(かんさい)ではなんとこれを「天(てん)ぷら」と呼(よ)んでいます。
野菜(やさい)や海鮮(かいせん)などに
衣(ころも)をつけて揚(あ)げた天(てん)ぷらとは、
文脈(ぶんみゃく)で区別(くべつ)しているのだそうです。
その他(ほか)、沖縄(おきなわ)では「チキアギ」、
鹿児島(かごしま)では「つけ揚(あ)げ」、
名古屋(なごや)を中心(ちゅうしん)とした東海(とうかい)地方(ちほう)では「はんぺん」と呼(よ)ばれています。
おでんの具(ぐ)としてよく入(い)れられる、
白(しろ)くてふわふわとした茹(ゆ)でかまぼこの「はんぺん」と
紛(まぎ)らわしいのではないかと心配(しんぱい)になってしまうところですが、
東海(とうかい)地方(ちほう)ではこの白(しろ)いはんぺんを
そもそもあまり見(み)かけないのだそうです。
・・・・・
今回(こんかい)のコラムはここまで。
色々(いろいろ)な呼(よ)び名(な)の地方差(ちほうさ)について
お話(はな)ししてきましたが、いかがでしたでしょうか?
次回(じかい)からのコラムではまたちょっと違(ちが)う話題(わだい)で
お話(はな)ししていきたいと思(おも)いますので、どうぞお楽(たの)しみに♪
それではまたお会(あ)いしましょう^^
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