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Cafetalk Tutor's Column

Tutor Keisuke.H 's Column

I was a bocchi.㊹さようならランドセル

Montag, 22. Juli 2024, 17:35

中学校の体験入学があった。
体験入学と言ってもテスト受けただけ。
2人が転校するだけで、
1学年の80人はエスカレーター式に繰り上がるだけだった。
進学というより進級という感覚だった。
 
「またこのメンバーなんだ」
僕はもう諦めていた。
どう行動したところで環境は変わらない。
それに僕自身が学校の色に染まったので慣れてしまった。
 
感覚はだんだん麻痺してくる。
キヨミに殴られて、
ショウゴをイジメ返して、
ヤッチャンにバカにされて、
ハシモト先生に怒られて、
イシザキをなぐさめて、
三バカで塾の講習会に行って。
それが僕の日常になった。
それが良いとか悪いとか、
僕にはもう判断ができない。
僕も浜っ子の構成員になったのかもしれない。
 
小学校の卒業アルバムには最後に白紙のページがあった。
そこに友だちからの一言を書かれるらしい。
僕も友だちに書いたし、
友だちも僕に書き返した。
三バカの差し金とはいえヨシダさんに、
「もうムダな恋をするな」
と書かれたのがショックだった。
 
体験入学のテストの感触は良かったが順位は発表されなかった。
5位には入っていただろう。
漢字の『絵画』が読めなかったのが悔しかった。
小学校までは徒歩3分だったが、
中学校までは徒歩15分かかる。
1キロの道を毎日歩くのは大変そうだった。
 
小学校と中学校で変わったのは何だろうか?
ランドセルが学校指定のリュックになったことと、
制服が指定になったことだろうか。
頭髪の規定がなくなっていたので、
坊主を回避できて嬉しかった。
1キロが遠かったけど自転車通学は禁止されていた。
 
ランドセルは使わなくなった。
6年間も使ったからもうボロボロだった。
僕は母から
「弟も使うんだから大事にしなさい」
と言われたから大切に使ったつもりだったが、
色褪せて擦り切れていた。
 
弟は祖母から新しいランドセルを買ってもらっていた。

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