★日本語コラム 第53回
<日本の夏の乗り切り方 ~打ち水と風鈴~>
前回のコラムでは、日本の夏の暑さを軽減してくれる
住まいの工夫として、すだれと畳についてご紹介しました。
今回はそれに続き、「打ち水」と「風鈴」について
お話ししていきたいと思います!
◆打ち水
打ち水というのは庭先や道に水を撒くことを言います。
暑い夏にこの打ち水を行なうと、
水が蒸発する際の気化熱によって周囲の気温を下げることができます。
屋外で水を撒くという、言ってしまえばただそれだけのことなのですが、
打ち水は夏の風物詩、風流なものというイメージがあり、
たとえばインターネットで「打ち水」と検索すると、
和服を着た人が桶に水を汲み、
柄杓を手にして水を撒いている写真やイラストがたくさん出てきます。
暑さ対策のために行なう打ち水には決まった作法などはないので
プラスチックのバケツやゴムホースを用いても全く問題はないのですが、
和服に桶、柄杓というイメージが根付いているのは面白いですね。
なお、打ち水を行なう際、高温下で一気に水を蒸発させてしまうと
湿度だけが上がりあまり涼しさを感じることができないので、
比較的気温の低い朝方か夕方、日陰になっている場所で行なうと
より効果があるとされています。
◆風鈴
風鈴は軒下などに吊り下げて使う釣鐘型の鈴で、
風が吹いて揺れると涼しげな音が鳴ります。
現在使われているような形の風鈴は、江戸時代に庶民の間に広まったとされています。
これまで紹介してきたものとは違って
風鈴には気温を下げるような効果はありませんが、
扇風機やエアコンなどがなかった時代には、
風鈴の美しい音色から涼を感じ取っていました。
非常に高価な風鈴もありますが、100円ショップなどで売られているものもあり、
無地ガラスの安価な風鈴に、
絵の具やシールで絵付けを楽しんでいる人もいるようです。
手頃な材料で叶う気軽な日本文化体験、
機会があれば皆さんもぜひ試してみてくださいね。
・・・・・
今回のコラムはここまで。
次回のコラムでは夏に食べたくなる冷たい食べ物について
お話ししていきたいと思いますので、どうぞお楽しみに♪
それではまたお会いしましょう^^
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\ここから下は読み仮名つき↓↓↓/
★日本語(にほんご)コラム 第(だい)53回(かい)
<日本(にほん)の夏(なつ)の乗(の)り切(き)り方(かた)
~打(う)ち水(みず)と風鈴(ふうりん)~>
前回(ぜんかい)のコラムでは、
日本(にほん)の夏(なつ)の暑(あつ)さを軽減(けいげん)してくれる
住(す)まいの工夫(くふう)として、
すだれと畳(たたみ)についてご紹介(しょうかい)しました。
今回(こんかい)はそれに続(つづ)き、
「打(う)ち水(みず)」と「風鈴(ふうりん)」について
お話(はな)ししていきたいと思(おも)います!
◆打(う)ち水(みず)
打(う)ち水(みず)というのは庭先(にわさき)や道(みち)に
水(みず)を撒(ま)くことを言(い)います。
暑(あつ)い夏(なつ)にこの打(う)ち水(みず)を行(おこ)なうと、
水(みず)が蒸発(じょうはつ)する際(さい)の気化熱(きかねつ)によって
周囲(しゅうい)の気温(きおん)を下(さ)げることができます。
屋外(おくがい)で水(みず)を撒(ま)くという、
言(い)ってしまえばただそれだけのことなのですが、
打(う)ち水(みず)は夏(なつ)の風物詩(ふうぶつし)、
風流(ふうりゅう)なものというイメージがあり、
たとえばインターネットで「打(う)ち水(みず)」と検索(けんさく)すると、
和服(わふく)を着(き)た人(ひと)が桶(おけ)に水(みず)を汲(く)み、
柄杓(ひしゃく)を手(て)にして水(みず)を撒(ま)いている
写真(しゃしん)やイラストがたくさん出(で)てきます。
暑(あつ)さ対策(たいさく)のために行(おこ)なう打(う)ち水(みず)には
決(き)まった作法(さほう)などはないので
プラスチックのバケツやゴムホースを用(もち)いても
全(まった)く問題(もんだい)はないのですが、
和服(わふく)に桶(おけ)、柄杓(ひしゃく)というイメージが
根付(ねづ)いているのは面白(おもしろ)いですね。
なお、打(う)ち水(みず)を行(おこ)なう際(さい)、
高温(こうおん)下(か)で一気(いっき)に
水(みず)を蒸発(じょうはつ)させてしまうと
湿度(しつど)だけが上(あ)がり
あまり涼(すず)しさを感(かん)じることができないので、
比較的(ひかくてき)気温(きおん)の低(ひく)い
朝方(あさがた)か夕方(ゆうがた)、
日陰(ひかげ)になっている場所(ばしょ)で行(おこ)なうと
より効果(こうか)があるとされています。
◆風鈴(ふうりん)
風鈴(ふうりん)は軒下(のきした)などに吊(つ)り下(さ)げて使(つか)う
釣鐘(つりがね)型(がた)の鈴(すず)で、
風(かぜ)が吹(ふ)いて揺(ゆ)れると
涼(すず)しげな音(おと)が鳴(な)ります。
現在(げんざい)使(つか)われているような形(かたち)の風鈴(ふうりん)は、
江戸時代(えどじだい)に庶民(しょみん)の間(あいだ)に
広(ひろ)まったとされています。
これまで紹介(しょうかい)してきたものとは違(ちが)って
風鈴(ふうりん)には気温(きおん)を下(さ)げるような
効果(こうか)はありませんが、
扇風機(せんぷうき)やエアコンなどがなかった時代(じだい)には、
風鈴(ふうりん)の美(うつく)しい音色(ねいろ)から
涼(りょう)を感(かん)じ取(と)っていました。
非常(ひじょう)に高価(こうか)な風鈴(ふうりん)もありますが、
100円(えん)ショップなどで売(う)られているものもあり、
無地(むじ)ガラスの安価(あんか)な風鈴(ふうりん)に、
絵(え)の具(ぐ)やシールで絵付(えつ)けを楽(たの)しんでいる人(ひと)も
いるようです。
手頃(てごろ)な材料(ざいりょう)で叶(かな)う
気軽(きがる)な日本(にほん)文化(ぶんか)体験(たいけん)、
機会(きかい)があれば皆(みな)さんもぜひ試(ため)してみてくださいね。
・・・・・
今回(こんかい)のコラムはここまで。
次回(じかい)のコラムでは夏(なつ)に食(た)べたくなる
冷(つめ)たい食(た)べ物(もの)について
お話(はな)ししていきたいと思(おも)いますので、
どうぞお楽(たの)しみに♪
それではまたお会(あ)いしましょう^^
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<日本の夏の乗り切り方 ~打ち水と風鈴~>
前回のコラムでは、日本の夏の暑さを軽減してくれる
住まいの工夫として、すだれと畳についてご紹介しました。
今回はそれに続き、「打ち水」と「風鈴」について
お話ししていきたいと思います!
◆打ち水
打ち水というのは庭先や道に水を撒くことを言います。
暑い夏にこの打ち水を行なうと、
水が蒸発する際の気化熱によって周囲の気温を下げることができます。
屋外で水を撒くという、言ってしまえばただそれだけのことなのですが、
打ち水は夏の風物詩、風流なものというイメージがあり、
たとえばインターネットで「打ち水」と検索すると、
和服を着た人が桶に水を汲み、
柄杓を手にして水を撒いている写真やイラストがたくさん出てきます。
暑さ対策のために行なう打ち水には決まった作法などはないので
プラスチックのバケツやゴムホースを用いても全く問題はないのですが、
和服に桶、柄杓というイメージが根付いているのは面白いですね。
なお、打ち水を行なう際、高温下で一気に水を蒸発させてしまうと
湿度だけが上がりあまり涼しさを感じることができないので、
比較的気温の低い朝方か夕方、日陰になっている場所で行なうと
より効果があるとされています。
◆風鈴
風鈴は軒下などに吊り下げて使う釣鐘型の鈴で、
風が吹いて揺れると涼しげな音が鳴ります。
現在使われているような形の風鈴は、江戸時代に庶民の間に広まったとされています。
これまで紹介してきたものとは違って
風鈴には気温を下げるような効果はありませんが、
扇風機やエアコンなどがなかった時代には、
風鈴の美しい音色から涼を感じ取っていました。
非常に高価な風鈴もありますが、100円ショップなどで売られているものもあり、
無地ガラスの安価な風鈴に、
絵の具やシールで絵付けを楽しんでいる人もいるようです。
手頃な材料で叶う気軽な日本文化体験、
機会があれば皆さんもぜひ試してみてくださいね。
・・・・・
今回のコラムはここまで。
次回のコラムでは夏に食べたくなる冷たい食べ物について
お話ししていきたいと思いますので、どうぞお楽しみに♪
それではまたお会いしましょう^^
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<日本(にほん)の夏(なつ)の乗(の)り切(き)り方(かた)
~打(う)ち水(みず)と風鈴(ふうりん)~>
前回(ぜんかい)のコラムでは、
日本(にほん)の夏(なつ)の暑(あつ)さを軽減(けいげん)してくれる
住(す)まいの工夫(くふう)として、
すだれと畳(たたみ)についてご紹介(しょうかい)しました。
今回(こんかい)はそれに続(つづ)き、
「打(う)ち水(みず)」と「風鈴(ふうりん)」について
お話(はな)ししていきたいと思(おも)います!
◆打(う)ち水(みず)
打(う)ち水(みず)というのは庭先(にわさき)や道(みち)に
水(みず)を撒(ま)くことを言(い)います。
暑(あつ)い夏(なつ)にこの打(う)ち水(みず)を行(おこ)なうと、
水(みず)が蒸発(じょうはつ)する際(さい)の気化熱(きかねつ)によって
周囲(しゅうい)の気温(きおん)を下(さ)げることができます。
屋外(おくがい)で水(みず)を撒(ま)くという、
言(い)ってしまえばただそれだけのことなのですが、
打(う)ち水(みず)は夏(なつ)の風物詩(ふうぶつし)、
風流(ふうりゅう)なものというイメージがあり、
たとえばインターネットで「打(う)ち水(みず)」と検索(けんさく)すると、
和服(わふく)を着(き)た人(ひと)が桶(おけ)に水(みず)を汲(く)み、
柄杓(ひしゃく)を手(て)にして水(みず)を撒(ま)いている
写真(しゃしん)やイラストがたくさん出(で)てきます。
暑(あつ)さ対策(たいさく)のために行(おこ)なう打(う)ち水(みず)には
決(き)まった作法(さほう)などはないので
プラスチックのバケツやゴムホースを用(もち)いても
全(まった)く問題(もんだい)はないのですが、
和服(わふく)に桶(おけ)、柄杓(ひしゃく)というイメージが
根付(ねづ)いているのは面白(おもしろ)いですね。
なお、打(う)ち水(みず)を行(おこ)なう際(さい)、
高温(こうおん)下(か)で一気(いっき)に
水(みず)を蒸発(じょうはつ)させてしまうと
湿度(しつど)だけが上(あ)がり
あまり涼(すず)しさを感(かん)じることができないので、
比較的(ひかくてき)気温(きおん)の低(ひく)い
朝方(あさがた)か夕方(ゆうがた)、
日陰(ひかげ)になっている場所(ばしょ)で行(おこ)なうと
より効果(こうか)があるとされています。
◆風鈴(ふうりん)
風鈴(ふうりん)は軒下(のきした)などに吊(つ)り下(さ)げて使(つか)う
釣鐘(つりがね)型(がた)の鈴(すず)で、
風(かぜ)が吹(ふ)いて揺(ゆ)れると
涼(すず)しげな音(おと)が鳴(な)ります。
現在(げんざい)使(つか)われているような形(かたち)の風鈴(ふうりん)は、
江戸時代(えどじだい)に庶民(しょみん)の間(あいだ)に
広(ひろ)まったとされています。
これまで紹介(しょうかい)してきたものとは違(ちが)って
風鈴(ふうりん)には気温(きおん)を下(さ)げるような
効果(こうか)はありませんが、
扇風機(せんぷうき)やエアコンなどがなかった時代(じだい)には、
風鈴(ふうりん)の美(うつく)しい音色(ねいろ)から
涼(りょう)を感(かん)じ取(と)っていました。
非常(ひじょう)に高価(こうか)な風鈴(ふうりん)もありますが、
100円(えん)ショップなどで売(う)られているものもあり、
無地(むじ)ガラスの安価(あんか)な風鈴(ふうりん)に、
絵(え)の具(ぐ)やシールで絵付(えつ)けを楽(たの)しんでいる人(ひと)も
いるようです。
手頃(てごろ)な材料(ざいりょう)で叶(かな)う
気軽(きがる)な日本(にほん)文化(ぶんか)体験(たいけん)、
機会(きかい)があれば皆(みな)さんもぜひ試(ため)してみてくださいね。
・・・・・
今回(こんかい)のコラムはここまで。
次回(じかい)のコラムでは夏(なつ)に食(た)べたくなる
冷(つめ)たい食(た)べ物(もの)について
お話(はな)ししていきたいと思(おも)いますので、
どうぞお楽(たの)しみに♪
それではまたお会(あ)いしましょう^^
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