★日本語コラム 第45回
<日本の梅雨 ~雨の日本語編~>
日本語には雨に関する表現が豊富に存在します。
今回のコラムでは、数多くの言葉の中から3つ取り上げて
ご紹介していきたいと思います!
◆雨脚
雨が線状に降り注ぐ様子や、
雨が移動して通り過ぎていく様子を指す言葉です。
もともとは中国語から来ている言葉で、日本語では「雨足」とも書きます。
天気予報でこの言葉が使われているのを
聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
「雨脚が強まる」、「雨脚が遠のく」といった使い方をし、
また、「うきゃく」、「あめあし」も正しい読み方なのですが、
多くの人が「あまあし」と読んでいるため
これらの読み方を耳にすることはあまり多くないかもしれません。
◆狐の嫁入り
雨に関係する言葉には見えないような文字面ですが、
「狐の嫁入り」は、
日が照っていい天気であるにも関わらず雨が降る現象を指す言葉です。
日本において狐は、神様の使いであったり、
不思議な力を用いて人間を騙したりするような、
神秘的な存在というイメージを持たれており、
これは中国の影響を受けたものと言われています。
この言葉の由来には諸説ありますが、
空は晴れているのに雨粒が落ちてくる奇妙な天気は狐が引き起こしたもので、
狐たちが嫁入り行列を行っているところを人間に見られてしまわないよう、
雨を降らせて人間たちが家の外に出てこないようにした、
というところからこの言葉が生まれたとも言われます。
嫁入り行列というのは結婚式で新郎新婦やその親族などが
並んでゆっくりと歩いていく儀式で、
現在でも、神社で行う伝統的な形式の挙式では見られる場合がありますよ。
◆蝉時雨
まず、「時雨」というのは秋の終わりから冬のはじめにかけて見られる、
一時的に降ったり止んだりする雨のことを指します。
バンド「凛として時雨」からこの言葉を知った人もいるかもしれません。
そして「蝉時雨」というのは、
たくさんの蝉が一斉に鳴く音を時雨が降る音に見立てた言葉です。
ちなみに、雨の話題からは脱線してしまうのですが、
皆さんは「蝉ファイナル」という言葉を聞いたことがありますか?
準決勝を表す英語の「semifinal」にかけたスラングで、
力尽きて地面に転がり、もう動かないように見える蝉が
突然大きな声で鳴いて動き出す現象を指します。
蝉時雨を聞きながら過ごす夏は趣があって素敵だと感じるのですが、
蝉ファイナルがあまりにも怖くて、私はどうも蝉は苦手です…。
・・・・・
今回のコラムはここまで。
雨にまつわる話題で色々とお話ししてきましたが、いかがでしたしょうか?
次回からのコラムではまたちょっと違ったテーマを取り上げたいと思いますので、
どうぞお楽しみに♪
それではまたお会いしましょう^^
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\ここから下は読み仮名つき↓↓↓/
★日本語(にほんご)コラム 第(だい)45回(かい)
<日本(にほん)の梅雨(つゆ) ~雨(あめ)の日本語(にほんご)編(へん)~>
日本語(にほんご)には雨(あめ)に関(かん)する表現(ひょうげん)が
豊富(ほうふ)に存在(そんざい)します。
今回(こんかい)のコラムでは、
数多(かずおお)くの言葉(ことば)の中(なか)から
3つ取(と)り上(あ)げて
ご紹介(しょうかい)していきたいと思(おも)います!
◆雨脚(あまあし)
雨(あめ)が線状(せんじょう)に降(ふ)り注(そそ)ぐ様子(ようす)や、
雨(あめ)が移動(いどう)して通(とお)り過(す)ぎていく様子(ようす)を
指(さ)す言葉(ことば)です。
もともとは中国語(ちゅうごくご)から来(き)ている言葉(ことば)で、
日本語(にほんご)では「雨足(あまあし)」とも書(か)きます。
天気(てんき)予報(よほう)でこの言葉(ことば)が使(つか)われているのを
聞(き)いたことがある人(ひと)もいるのではないでしょうか。
「雨脚(あまあし)が強(つよ)まる」、
「雨脚(あまあし)が遠(とお)のく」といった使(つか)い方(かた)をし、
また、「うきゃく」、「あめあし」も
正(ただ)しい読(よ)み方(かた)なのですが、
多(おお)くの人(ひと)が「あまあし」と読(よ)んでいるため
これらの読(よ)み方(かた)を耳(みみ)にすることは
あまり多(おお)くないかもしれません。
◆狐(きつね)の嫁入(よめい)り
雨(あめ)に関係(かんけい)する言葉(ことば)には
見(み)えないような文字面(もじづら)ですが、
「狐(きつね)の嫁入(よめい)り」は、
日(ひ)が照(て)っていい天気(てんき)であるにも関(かか)わらず
雨(あめ)が降(ふ)る現象(げんしょう)を指(さ)す言葉(ことば)です。
日本(にほん)において狐(きつね)は、
神様(かみさま)の使(つか)いであったり、
不思議(ふしぎ)な力(ちから)を用(もち)いて
人間(にんげん)を騙(だま)したりするような、
神秘的(しんぴてき)な存在(そんざい)というイメージを持(も)たれており、
これは中国(ちゅうごく)の影響(えいきょう)を
受(う)けたものと言(い)われています。
この言葉(ことば)の由来(ゆらい)には諸説(しょせつ)ありますが、
空(そら)は晴(は)れているのに雨粒(あまつぶ)が落(お)ちてくる
奇妙(きみょう)な天気(てんき)は
狐(きつね)が引(ひ)き起(お)こしたもので、
狐(きつね)たちが嫁入(よめい)り行列(ぎょうれつ)を
行(おこな)っているところを人間(にんげん)に見(み)られてしまわないよう、
雨(あめ)を降(ふ)らせて
人間(にんげん)たちが家(いえ)の外(そと)に出(で)てこないようにした、
というところからこの言葉(ことば)が生(う)まれたとも言(い)われます。
嫁入(よめい)り行列(ぎょうれつ)というのは
結婚式(けっこんしき)で新郎(しんろう)新婦(しんぷ)や
その親族(しんぞく)などが
並(なら)んでゆっくりと歩(ある)いていく儀式(ぎしき)で、
現在(げんざい)でも、神社(じんじゃ)で行(おこな)う
伝統的(でんとうてき)な形式(けいしき)の挙式(きょしき)では
見(み)られる場合(ばあい)がありますよ。
◆蝉時雨(せみしぐれ)
まず、「時雨(しぐれ)」というのは秋(あき)の終(お)わりから
冬(ふゆ)のはじめにかけて見(み)られる、
一時的(いちじてき)に降(ふ)ったり止(や)んだりする
雨(あめ)のことを指(さ)します。
バンド「凛(りん)として時雨(しぐれ)」から
この言葉(ことば)を知(し)った人(ひと)もいるかもしれません。
そして「蝉時雨(せみしぐれ)」というのは、
たくさんの蝉(せみ)が一斉(いっせい)に鳴(な)く音(おと)を
時雨(しぐれ)が降(ふ)る音(おと)に
見立(みた)てた言葉(ことば)です。
ちなみに、雨(あめ)の話題(わだい)からは脱線(だっせん)してしまうのですが、
皆(みな)さんは「蝉(せみ)ファイナル」という言葉(ことば)を
聞(き)いたことがありますか?
準決勝(じゅんけっしょう)を表(あらわ)す英語(えいご)の
「semifinal」にかけたスラングで、
力尽(ちからつ)きて地面(じめん)に転(ころ)がり、
もう動(うご)かないように見(み)える蝉(せみ)が
突然(とつぜん)大(おお)きな声(こえ)で鳴(な)いて
動(うご)き出(だ)す現象(げんしょう)を指(さ)します。
蝉時雨(せみしぐれ)を聞(き)きながら過(す)ごす夏(なつ)は
趣(おもむき)があって素敵(すてき)だと感(かん)じるのですが、
蝉(せみ)ファイナルがあまりにも怖(こわ)くて、
私(わたし)はどうも蝉(せみ)は苦手(にがて)です…。
・・・・・
今回(こんかい)のコラムはここまで。
雨(あめ)にまつわる話題(わだい)で
色々(いろいろ)とお話(はな)ししてきましたが、いかがでしたしょうか?
次回(じかい)からのコラムでは
またちょっと違(ちが)ったテーマを
取(と)り上(あ)げたいと思(おも)いますので、
どうぞお楽(たの)しみに♪
それではまたお会(あ)いしましょう^^
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<日本の梅雨 ~雨の日本語編~>
日本語には雨に関する表現が豊富に存在します。
今回のコラムでは、数多くの言葉の中から3つ取り上げて
ご紹介していきたいと思います!
◆雨脚
雨が線状に降り注ぐ様子や、
雨が移動して通り過ぎていく様子を指す言葉です。
もともとは中国語から来ている言葉で、日本語では「雨足」とも書きます。
天気予報でこの言葉が使われているのを
聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
「雨脚が強まる」、「雨脚が遠のく」といった使い方をし、
また、「うきゃく」、「あめあし」も正しい読み方なのですが、
多くの人が「あまあし」と読んでいるため
これらの読み方を耳にすることはあまり多くないかもしれません。
◆狐の嫁入り
雨に関係する言葉には見えないような文字面ですが、
「狐の嫁入り」は、
日が照っていい天気であるにも関わらず雨が降る現象を指す言葉です。
日本において狐は、神様の使いであったり、
不思議な力を用いて人間を騙したりするような、
神秘的な存在というイメージを持たれており、
これは中国の影響を受けたものと言われています。
この言葉の由来には諸説ありますが、
空は晴れているのに雨粒が落ちてくる奇妙な天気は狐が引き起こしたもので、
狐たちが嫁入り行列を行っているところを人間に見られてしまわないよう、
雨を降らせて人間たちが家の外に出てこないようにした、
というところからこの言葉が生まれたとも言われます。
嫁入り行列というのは結婚式で新郎新婦やその親族などが
並んでゆっくりと歩いていく儀式で、
現在でも、神社で行う伝統的な形式の挙式では見られる場合がありますよ。
◆蝉時雨
まず、「時雨」というのは秋の終わりから冬のはじめにかけて見られる、
一時的に降ったり止んだりする雨のことを指します。
バンド「凛として時雨」からこの言葉を知った人もいるかもしれません。
そして「蝉時雨」というのは、
たくさんの蝉が一斉に鳴く音を時雨が降る音に見立てた言葉です。
ちなみに、雨の話題からは脱線してしまうのですが、
皆さんは「蝉ファイナル」という言葉を聞いたことがありますか?
準決勝を表す英語の「semifinal」にかけたスラングで、
力尽きて地面に転がり、もう動かないように見える蝉が
突然大きな声で鳴いて動き出す現象を指します。
蝉時雨を聞きながら過ごす夏は趣があって素敵だと感じるのですが、
蝉ファイナルがあまりにも怖くて、私はどうも蝉は苦手です…。
・・・・・
今回のコラムはここまで。
雨にまつわる話題で色々とお話ししてきましたが、いかがでしたしょうか?
次回からのコラムではまたちょっと違ったテーマを取り上げたいと思いますので、
どうぞお楽しみに♪
それではまたお会いしましょう^^
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<日本(にほん)の梅雨(つゆ) ~雨(あめ)の日本語(にほんご)編(へん)~>
日本語(にほんご)には雨(あめ)に関(かん)する表現(ひょうげん)が
豊富(ほうふ)に存在(そんざい)します。
今回(こんかい)のコラムでは、
数多(かずおお)くの言葉(ことば)の中(なか)から
3つ取(と)り上(あ)げて
ご紹介(しょうかい)していきたいと思(おも)います!
◆雨脚(あまあし)
雨(あめ)が線状(せんじょう)に降(ふ)り注(そそ)ぐ様子(ようす)や、
雨(あめ)が移動(いどう)して通(とお)り過(す)ぎていく様子(ようす)を
指(さ)す言葉(ことば)です。
もともとは中国語(ちゅうごくご)から来(き)ている言葉(ことば)で、
日本語(にほんご)では「雨足(あまあし)」とも書(か)きます。
天気(てんき)予報(よほう)でこの言葉(ことば)が使(つか)われているのを
聞(き)いたことがある人(ひと)もいるのではないでしょうか。
「雨脚(あまあし)が強(つよ)まる」、
「雨脚(あまあし)が遠(とお)のく」といった使(つか)い方(かた)をし、
また、「うきゃく」、「あめあし」も
正(ただ)しい読(よ)み方(かた)なのですが、
多(おお)くの人(ひと)が「あまあし」と読(よ)んでいるため
これらの読(よ)み方(かた)を耳(みみ)にすることは
あまり多(おお)くないかもしれません。
◆狐(きつね)の嫁入(よめい)り
雨(あめ)に関係(かんけい)する言葉(ことば)には
見(み)えないような文字面(もじづら)ですが、
「狐(きつね)の嫁入(よめい)り」は、
日(ひ)が照(て)っていい天気(てんき)であるにも関(かか)わらず
雨(あめ)が降(ふ)る現象(げんしょう)を指(さ)す言葉(ことば)です。
日本(にほん)において狐(きつね)は、
神様(かみさま)の使(つか)いであったり、
不思議(ふしぎ)な力(ちから)を用(もち)いて
人間(にんげん)を騙(だま)したりするような、
神秘的(しんぴてき)な存在(そんざい)というイメージを持(も)たれており、
これは中国(ちゅうごく)の影響(えいきょう)を
受(う)けたものと言(い)われています。
この言葉(ことば)の由来(ゆらい)には諸説(しょせつ)ありますが、
空(そら)は晴(は)れているのに雨粒(あまつぶ)が落(お)ちてくる
奇妙(きみょう)な天気(てんき)は
狐(きつね)が引(ひ)き起(お)こしたもので、
狐(きつね)たちが嫁入(よめい)り行列(ぎょうれつ)を
行(おこな)っているところを人間(にんげん)に見(み)られてしまわないよう、
雨(あめ)を降(ふ)らせて
人間(にんげん)たちが家(いえ)の外(そと)に出(で)てこないようにした、
というところからこの言葉(ことば)が生(う)まれたとも言(い)われます。
嫁入(よめい)り行列(ぎょうれつ)というのは
結婚式(けっこんしき)で新郎(しんろう)新婦(しんぷ)や
その親族(しんぞく)などが
並(なら)んでゆっくりと歩(ある)いていく儀式(ぎしき)で、
現在(げんざい)でも、神社(じんじゃ)で行(おこな)う
伝統的(でんとうてき)な形式(けいしき)の挙式(きょしき)では
見(み)られる場合(ばあい)がありますよ。
◆蝉時雨(せみしぐれ)
まず、「時雨(しぐれ)」というのは秋(あき)の終(お)わりから
冬(ふゆ)のはじめにかけて見(み)られる、
一時的(いちじてき)に降(ふ)ったり止(や)んだりする
雨(あめ)のことを指(さ)します。
バンド「凛(りん)として時雨(しぐれ)」から
この言葉(ことば)を知(し)った人(ひと)もいるかもしれません。
そして「蝉時雨(せみしぐれ)」というのは、
たくさんの蝉(せみ)が一斉(いっせい)に鳴(な)く音(おと)を
時雨(しぐれ)が降(ふ)る音(おと)に
見立(みた)てた言葉(ことば)です。
ちなみに、雨(あめ)の話題(わだい)からは脱線(だっせん)してしまうのですが、
皆(みな)さんは「蝉(せみ)ファイナル」という言葉(ことば)を
聞(き)いたことがありますか?
準決勝(じゅんけっしょう)を表(あらわ)す英語(えいご)の
「semifinal」にかけたスラングで、
力尽(ちからつ)きて地面(じめん)に転(ころ)がり、
もう動(うご)かないように見(み)える蝉(せみ)が
突然(とつぜん)大(おお)きな声(こえ)で鳴(な)いて
動(うご)き出(だ)す現象(げんしょう)を指(さ)します。
蝉時雨(せみしぐれ)を聞(き)きながら過(す)ごす夏(なつ)は
趣(おもむき)があって素敵(すてき)だと感(かん)じるのですが、
蝉(せみ)ファイナルがあまりにも怖(こわ)くて、
私(わたし)はどうも蝉(せみ)は苦手(にがて)です…。
・・・・・
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雨(あめ)にまつわる話題(わだい)で
色々(いろいろ)とお話(はな)ししてきましたが、いかがでしたしょうか?
次回(じかい)からのコラムでは
またちょっと違(ちが)ったテーマを
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