※「京都徒然(つれづれ)」は、わたしが京都にいるときに見たこと、感じたことをお伝えするコラムです。
( 徒然(つれづれ)…何もすることがなくぼんやりしていること)
京都は今、1年で一番いい季節です。
風は爽(さわ)やか、新緑(しんりょく)が目に沁(し)みます。
そして、ゴールデンウイークが終わると
京都の街は、急に静かになります。
先週の木曜日は、
以前、このコラムでも書いた圓光寺(えんこうじ)に行ってきました。
([京都徒然(つれづれ)⑪] 悟(さと)った気になる庭「圓光寺(えんこうじ)」)
もみじの庭は、緑一色、
風が青もみじを揺(ゆ)らしていました。
花手水(はなちょうず)※には紫蘭(しらん)の花。
※花手水(はなちょうず)…お寺や神社の手を洗うところに生けた花
土曜日は、東山の尾根(おね)を歩いて
大文字山(だいもんじやま)に登りました。
大文字山(だいもんじやま)の火床(ひどこ)からは
京都の街が一望(いちぼう)できます。
昨日は、雨でしたが、
これも、以前このコラムで書いた円通寺(えんつうじ)に行ってきました。
([京都徒然(つれづれ)⑨] 比叡山(ひえいざん)が見える庭「円通寺(えんつうじ)」)
雨なので、
街から外(はず)れた山の中のこのお寺には来る人もありません。
2時間一人で、雨の音を聞きながら、
薄く墨(すみ)で描いたような比叡山(ひえいざん)と、
雨に濡(ぬ)れて生き生きとした緑のお庭を眺めていました。
今、日本ではオーバーツーリズムが問題になっていますが、
狭(せま)い京都も、こうしてみると広いと思います。
こんないい季節でも、
ひとりでゆっくりできる場所がたくさんあります。
*********
KOBA
*********