こんにちは。
今日は、『【中学受験】難関校の過去問演習は思うようには進まない』ということで書いていきたいと思います。
受験直前期になってくると、過去問演習を始める受験生さんが多いです。
過去問演習を始めるにあたって注意しておいた方がいいことがあります。
それは、難関校の過去問演習は予定通りに進みにくいということです。
実際に解いていただくとわかりやすいと思いますが、今まで塾等で習っていた問題とは全然違います。
受験生さんにとって、見たこと無いような問題がずらっと並んでいます。
特に算数は苦戦するケースが多いです。
それにもかかわらず、(塾にもよりますが、)過去問を解く時期を遅めに設定しているケースも。
そのため、受験直前のかなり手前で、一気に入試問題や予想問題の解説が始まることもあるようです。
そうなると、過去問演習の対応が後手後手に回ってしまい、大部分の過去問を未消化のまま入試に突入してしまうことになりかねません。
過去問演習は、未消化に終わりやすいということも想定して、解いていく期間を定めていただければと思います。
最難関志望の方向けですが、四谷大塚さんが『入試同日体験受験』を実施されています。
こちらを受けに行かれてもいいと思いますし、同様の趣旨で、自分で受験1年前くらいに、志望校の過去問に一度チャレンジしておくのもおすすめです。
受験1年前に過去問にチャレンジすることで、
・小学校6年生の秋に過去問をはじめて見て、ショックを受ける
ことを回避できるのと、
・早い段階で自分が受ける学校のレベルを知ることができる
のです。
早いうちに過去問に触れておくことで、今の実力と合格に必要な水準がわかり、お子さん自身の勉強に対する視点が高くなりやすいのです。
また、小学校6年生の秋に初めて過去問を解いて、足らない分野を練習するにも時間があまりありません。
一度、早めに解いておくことで自分の苦手分野への対策にも時間をかけることができます。
最難関志望であれば、1年前に一度過去問演習をしておくことをお勧めします。
難関校受験であっても、過去問は早めから問題を解き始めた方がいいでしょう。
特に昨今の中学入試は複数校を受験することが多く、過去問も何校か同時並行で解いていくことも考えられるからです。
難関校であれば、一題一題練られた問題も多く、一つの問題を解くだけでも数十分費やすこともあります。
算数のみならず、国語や理科でも時間を取られることも考えられます。
国語であれば、論説文で難しい文章が中学受験でも出題されますが、要旨をつかむ練習が必要な場合もあります。
理科も計算問題が多い学校さんでは、別途訓練が必要になるでしょう。
そもそも、問題が難しくて、一題一題じっくり考えながら過去問を解いていかざるをえないこともしばしばです。
そうなってくると、4教科もある上に、複数校受けるとなってくると、一般的に言われている小6後半から過去問を解き始めるというのでは、対策が遅れる可能性が大きいのです。
過去問に触れておくのは、志望校への問題対応力をつけるだけでなく、入試までに何をすべきかの指針にもなっています。
過去問演習の時期、思っているよりも少し早めを検討されることをおすすめします。