この1年間、オンライン日本語講師をしながら、同時に生徒としてペルシア語、ベトナム語、英語の3つの外国語をオンラインで学習しました。語学以外のオンラインレッスンも複数回受講しました。
私自身の経験から、オンラインのレッスンを有効活用する方法やレッスンを自分の成長につなげるための考え方をお話ししたいと思います。
次の2つがポイントだと思います。
1)講師からのアドバイスには試しに一度したがってみる
2)レッスン料の半分は自分がコミットする時間に払っていると心得る
それぞれ解説していきます。
1)講師からのアドバイスには試しに一度したがってみる
これまで受けたレッスンの中で、さまざまなアドバイスを講師からいただきました。正直に言うと、「そんなこと言ったって」とか「一度試したけどだめだったんだよ」など、反論したくなることもあります。しかし、自分がお金を払っていただいたアドバイスだから無駄にしたくないと思って、一度は素直にしたがってみることにしています。試してみてやっぱり合わないなと思えば、別の方法を探すだけです。聖書の中にこんな話があります。キリストが漁師たちに「深みに漕ぎ出して、網をおろして魚をとりなさい」と言って、漁師たちがその通りにすると網が破れそうなほどの魚が獲れたというものです。この話のポイントは素直にしたがった漁師たちがすごいという点です。その漁師たちは実は徹夜明けで、一晩中漁をしていましたが一匹も獲れないので、漁をやめて網を洗っていたところにキリストに声をかけられたのです。漁業のプロたちは「いやいや、キリストさん、素人のあなたにはわからないだろうけど、今から網を下ろしてもだめなんだよ」と言いたくならなかったんでしょうか。実際のところはわかりませんが、この「一度したがってみよう」の精神は非常に重要だと思います。
2)レッスン料の半分は自分がコミットする時間に払っていると心得る
私はレッスン時間の倍の時間は自主学習にあてています。宿題を出してくださる講師もいらっしゃいますが、宿題がなくてもテキストを予習したり、前回の講師のフィードバックを読み返したり、練習したりします。そのような自主学習の時間を確保するためにレッスン料を払っていると考えるようにしています。私が大学で指導している学生たちにも時々言うのですが、大学に払っているお金の半分は考える時間を買うためだと考えて、授業時間以外に自分で考えて取り組む時間を作れば、払った学費以上の成果が返ってきます。これまで私が受けたオンラインのレッスンはすべて成果につながったと自信を持って言えます。新しい気付きをもらったり、考えるきっかけをもらったり、新しい行動につなげてもらったりしました。すぐに成果が出たものばかりではありませんが、レッスンが終わってから何か月経っても、講師の言葉や得た経験についてしつこくしつこく考え続けました。そうしているうちに気が付くと、行動が変わっていたり、考え方が変わっていたり、理解できなかったことが理解できるようになっていました。
物価高の折、安くはないレッスン料を払ってなぜ学ぶのかと言えば、成果がほしいからです。私はどうしても成果がほしいので、1回のレッスンも無駄にせず、成果が出るまでしつこく諦めません。共感してくださる方が一人でも入れば幸いです。