皆さん、こんにちは こんばんは。
カフェトーク·イタリア語講師の nyxです。
今回はイタリア語の詩 について書きたいと思います。
I’ vidi in terra angelici costumi
et celesti bellezze al mondo sole,
tal che di rimembrar mi giova et dole,
ché quant’io miro par sogni, ombre et fumi;
et vidi lagrimar que’duo bei lumi,
ch’àn fatto mille volte invidia al sole;
et udí sospirando dir parole
che farian gire i monti et stare i fiumi.
Amor, Senno, Valor, Pietate, et Doglia
facean piangendo un piú dolce concento
d’ogni altro che nel mondo udir si soglia;
ed era il cielo a l’armonia sí intento
che non se vedea in ramo mover foglia,
tanta dolcezza avea pien l’aere e ‘l vento.
さて
この詩は どこからとったものでしょうか。
14行からなっている、ということは
"もしかしたら ソネット形式” ですね。
シラブルの計算は
慣れれば、楽しいものになってきます。
この詩は すべて
11シラブル = エンデカシッラボ
であることが分かります。
4 4 3 3
でできている、型通りのソネットです。
また、この詩の 韻は
A B B A A B B A C D C D C D
ですね。
ここまで、失礼しました。
あえてこのように 突然、分析するかたちで書いたのは
まず
詩がことばの芸術であり、科学である
ふだんの会話とは違う、ことばの使い方をしている
ということを
感じられる書き方を したかったからです。
今回、紹介しているのは
フランチェスコ·ペトラルカ
のイル·カンツォニエーレより 156番、です。
この作品は
1年に相当する 365篇 +イントロになる1篇
でできていて、
個人的には アリギエーリよりも
1つずつが、長すぎず·難しすぎず
イタリア古典文学への 入り口のうちの一つとして
よいように思っています。
いずれにしても、このあたりの作品は イタリア人でも、説明がないと
分からないことが多いです!
また、内容にも ふれてみたいと思います。
次回のコラムもお楽しみに:-)