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Cafetalk Tutor's Column

Tutor 中村勇太 's Column

バイオリンを楽しむヒント〜スラーの原則

Воскресенье, 16 Июль 2023 r. 21:32

音程が正しい、音価が正しい、リズムが正しい、
拍子もあっている、ヴィヴラートもかかった・・・
なぜサマにならないんだろう・・・

 

そうだ!感情を込めてないからだ!

 

と考えるのは大間違いです・・・

 

感情を込める、感情を絞り出すときには楽譜に”espressivo”と指示があります。

 

え?じゃあ無感情で、無機質に演奏しているの?

 

違います。楽譜に印刷されているあらゆる情報から”imagination”を込める。

そのために音色で言えば質感を、
音量や音価で言えば音のベクトルを具現化していきます。

 

楽譜から読み取った音楽に個人的感情を持つのはいいことです。自由です。

でも、演奏をする側として大切なのは、
読み取ったすべての情報を自分の演奏に出すことです。

 

全く取り付くしまがなさそうですが、原則があり、例外もたくさんあります。

 

多くの人が見落としている部分を1つ、とり上げましょう。

 

「スラー」

 

ヴァイオリンでは、楽譜上の「音楽のスラー」と「弓順のスラー」があります。

 

リコーダーで言えば基本、タンギングをしないで音をつなげていく部分です。

 

ヴァイオリンでも音が連なるように一弓で弾くこと(一弓で弾いたように聞こえること)を言います。

 

ここで、丁寧な人ほど陥るのが「のっぺらぼう」なスラーです。

 

音価を揃えてスラーを弾くと、Siriやアレクサのようになります。

 

スラーには大原則があり、
「スラーの頭ははっきり重め、スラーの後ろは軽く消えていくように」弾きます。

 

もちろん、例外は山ほどあります。

スラーの終わりが次の小説の1拍目にかかっている、
スラーの途中にテヌートがある、
スラーの終わりにアクセントが、クレッシェンドが・・・

 

しかし、それは大原則の上に載ってくる情報なのです。

 

動画ではかなり大雑把に説明していますが、
スラーの大原則を守ってみると、
技術的な問題を抱えている人も改善の糸口が掴めるでしょう。

 

話すように、語りかけるように弾けることを目指して、
この知識を演奏に取り入れてみましょう。

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