本日はお庭にまつわる逸話からのご紹介からです。
ある時小僧さんがお寺のお庭の掃除をしていました。落ち葉一枚残らないほど綺麗に掃除をした後に和尚さんに「いかがですか？」と聞きました。すると、和尚さんは「よろしい。それでは少し落ち葉を撒きましょう」と言って小僧さんが集めた葉を撒きました。
随分昔に読んだ話なので記憶が曖昧で、もしかしたら和尚さんではなく、全然別の方から受けたアドバイスだったのかもしれません。もしかしたら小僧さんでなく、和尚さんがアドバイスを受けた可能性も。そもそも、これがほんの中の一説だったかも怪しくなってきました。。。
それはさておき、禅寺の無機質に感じるほど整えられたお庭を美しく感じるとともに、公園などの整えられすぎていないところに生命の力強さや温かみを感じるのも事実です。お寺のお庭の見学に訪れるたびに上の一節が頭によぎります。白い小石と緑の松、そして赤い紅葉で完璧に整えられたお庭に紅葉した落ち葉をサラサラと撒く。とっても大胆ですが、確かに素敵だと思いませんか？イングリッシュガーデンもそうですよね。まるでお庭全体が一つの森を形成するように、一見すると無秩序に草花が植えられています。ですが、全体として見るとまとまっているし、一つの空間としての芸術が確かにそこに出来上がっているのです。
お庭作りも相手に与えたいイメージによって、 あえて整えすぎない隙を作るのもいいのかもしれません。とはいえ私は植物を枯らすプロなので、我が家のお庭はとっても無機質。今年こそは！と毎年ガーデニングに挑戦しますが中々うまく行きません。それはそれで都会的だとお褒めの言葉をいただくこともあるので、やはり、人の感性は一様ではありませんね。
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