YOASOBIの「アイドル」という曲を聴いて衝撃を受けました。
この人たちは音楽をどんな未来へ連れて行こうとしているのか。
才能の泉というか洪水にクラクラする。
一見、作詞家的に見える歌詞だけれど、こんな歌詞はなかなか書けるものではないです。
構成力も含めて、神がかり的な出来上がりの歌のように感じられる。
純粋性 激性 闇性だと闇性に属してしまうような内容をパワーで巻き込んでしまう。
いつからかこの世界の音楽は刺激が刺激を刺激して刺激が出来上がるような、刺激だらけの時代になってしまった。
ガラムマサラ、カルダモン、ターメリック、クミン、クローブ、スパイスをふんだんに使用した魔法じかけのようなカレーみたいに今や人々は卵かけご飯のような音楽にはなかなか振り向いてくれない。
若さと、勢いと、天性と、魔性と、純粋性と、才能と、実力、あらゆるスパイスを混ぜ合わせて出来上がる音楽は聴く人を圧倒する。
と、ベタほめではありながら、僕は今、シンプルな純粋性に心惹かれているのです。
あまり刺激ばかりを求めずに、心に響く歌を書きたい。
そんな歌の書き方を伝えていきたい。
圧倒的なパワフルなスパイスたっぷりな歌は、若き才能の音楽を聴くことで満たされます。
すごいものだと思います。
そうしてYouTubeをさまよって寺尾紗穂の「光のたましい」を聴いて、これまたハッとさせられて、僕はこっちだななんて思いました。
音楽って、やっぱり素晴らしい。
Makoto ATOZI