私の紹介する本は、「君の名前で僕を呼んで」です。映画にもなって話題だったので、知っている方も多くいらっしゃるかもしれません。
私がこの本に出会ったのは大学生の時。ちょうどジェンダーやマイノリティについて勉強していた時でした。
当初は、主人公がとある男性に出会って、自分のジェンダーを認識する、という話だということぐらいしか知りませんでした。
読み進めて行くうちに、自然と涙が出てきました。
ネタバレをしたくないので詳しく内容には触れられませんが、単なるゲイと呼ばれる方達の恋愛模様ではなく、 思春期に自分と向き合い葛藤する若者の姿であったり、青春の初恋の甘酸っぱさや、どうにもならない失恋などなど…終始切なく胸が締め付けられる小説でした。
不器用ながらも真っ直ぐに生きる主人公に感銘を受けました。
私は、英語版を読みましたが、難しい文法は少なく、単語やイディオムの意味さえ調べれば、比較的読みやすい小説だと思うので、英語学習初心者にもおすすめの一冊です。ぜひ!