忘れかけてた、もう、ず~ッと昔の話。僕が中学2年の夏の終わり頃の記憶。
いつものバカの友達連中4人と、いつも通りにぶらぶらと学校帰りに遊んでいた。時間は夕方だったと思う。
当時新しく出来たアミューズメント施設の裏側に古い墓地があって、肝試し感覚で覗きに行こうとなった。そのあたりは古くからある場所なので、古い墓地があることは知っていたが、みな行ったことはなかった。その年齢特有の「バカバカしいくらいの興味本位」で怪談話なんかをしながらワーキャーしてはしゃいでいた。
その墓地には古いちょっとしたレンガ造りの建物があって、2つの大きな扉がついていて、片方はガッチリと南京錠がかけられていて閉鎖されてた。扉も錆さびで、レンガの壁も崩れかかっている。たぶん焼き場だろうかとか話して、昔はここで死んだ人を焼いたんだなとか話しているうちに、怖くなってきた。
もう片方の扉は少し小ぶりでカギはかけられておらず、閉められてはいるが開けられそうだった。
誰かの発案で「開けてみよう」ということになり、罰当たりだなんだとか誰が開けるのかで大騒ぎだった。
日も暮れてきて薄暗がりが増してきたので、じゃんけんで一気に役割が決まった。僕ではなくホッとした。誰だったかは覚えていないが、その小さめの扉、錆ていて重いということで、一人では無理なのでなんだかんだ結局二人でやることになって、ぼくが加わることとなった。(涙
ギギギと重い扉を開けると、少し開いたんで、数人が覗き込んだ。
ぼくが見た感じでは薄暗がりの中に、なにか小動物の骨格(たぶん犬だったと思う)が座っている?寝ている?格好であったような感じだった。誰かが「骨や!」って言うて「ぎゃ~」って叫ぶもんだから、みんな怖いしで、墓地の外まで一目散に逃げたwwまさか、だった。なにもないだろうと、4人ともが思っていたと思う。
で、みなが口々にアレの分析を始めた。赤ちゃんだったとか犬だとか猫だとか、頭蓋骨だったとか、意見が分かれてモメ出して、開けっぱなしで逃げてきたしで、もう一度見に行くこととなった。
周りはかなり暗くなり赤焼けた夕方の色に染まってきていた。
再びの現場、、、扉が閉まっていた。「あれ?閉めたか?」口々に「嫌、だれも閉めんだろ」「あのまま逃げたよね」と。。。記憶違いか?逃げる時に誰かが戸を押して忘れてる?カギをかけるフックまで下りているし、こんなにちゃんと閉めたっけ?まあ、みんな怖くなってきてるしで、とりあえず開けろと。
扉をグッとつかんで引き開けるも、もう開かない!
まあ、二人がかりでこじ開けた扉なので硬いとは思うが、グッと引っ張るもガッチリともう開かなかった。
パニックw怖くなって、もう帰ろうとなってその場を離れた。
もうその後どういう話をしたとか覚えてはいない。扉が開かなかった感覚は記憶しかないが、その後日、友達二人が熱を出して休んだ記憶はある。
結局その後も、なんだったのかは確認していなくて、この思い出話しか残っていない。
忘れかけてたけど忘れない、怖かった思い出の一つである。