「買うならやっぱり無添加のもの!」
テレビや新聞の影響なのかこういう人が結構いる。
少し前の食品添加物リストの表を見ると、
臭素酸カリウムとかデヒドロ酢酸ナトリウムとか、
いかにも響きが身体に悪そうな物質名が載っている。
ところで添加物って本当に身体に悪いの?
あなたは知っててものを喋ってんの?
もし知らないなら今すぐ調べた方が良い。
調べないで何かの情報を発信するのは、
デマを拡散するくらいたちが悪い。
どんな物質にも作用と副作用がある。
薬でも大量に接種すると毒になるものがある。
例えばビタミンA。
ビタミンAが不足すると暗順応障害が起こり、やがて夜盲症になる。
皮膚や粘膜でも、乾燥、肥厚、角質化が起こる。
だからといってたくさん摂れば良いというものではない。
ビタミンAは脂溶性のため体内に蓄積されやすい性質がある。
過剰に摂取すると、頭痛をはじめ
口唇炎、脱毛症、食欲不振、筋肉痛などの症状を引き起こす。
では、食品添加物はどうだろうか?
酸化防止剤としてビタミンCやビタミンEが添加されることが多い。
それらがなければ保存期間・消費期限がかなり短くなる。
食品が酸化するのを防ぐために添加されるのだ。
酸化防止剤が嫌なら自分でお茶を沸かして飲もう。
そういう人は二度と缶やペットボトルのお茶は飲むな!
化学物質は質と量で考えなければいけない。
例え毒性があっても少量であれば摂取しても問題ないし、
身体に良くても過剰量の接種は危険である。
「添加物は毒だ!」
というのは簡単。誰にでもできる。
「本当に添加物は毒なのか?」
と自分で考えて調べなければ
これから先の情報化社会で生きて行くのは難しいだろう。