誰もが想いの中を生きている。

おはようございます。
今朝は、ぼくの住んでいる富山は雨。
隣には川が流れているので、
このコラムを紡ぎながら、
聞こえてくる水の音が心地良いです。
 
音楽の仕事は、名前が作品にクレジットされます。
だからある程度、名が知れている方が、当然、仕事の依頼も多くなります。
ということは人気が左右する稼業であり、そこには人の想念なども絡まり合ってくる。
そういうことに気づいたある日、ぼくは精神的な大きなダウンに見舞われたことがありました。

ところで、病人などを見舞う場合、
「見舞う」というのはなぜなのでしょうね。
「見て、舞う」というと、まるで嬉しそうでもあります。
それとも天女のように神楽のように、
回復を祈願するところから、この言葉は来ているのでしょうか。
日本語には、このように場に不似合いな感を受ける言葉が多いです。
でも、確かに、「見舞う」の代わりに、場に似合ったネガティブな言葉が適用されていたら、
それはそれで使いたくはないですね。
だから見舞うでいいのかもしれません。
昔の人々にとっては、「舞う」は「想う」に通じていたのかもしれないですね。
言葉って奥深い。
話が逸れました・・・。

想像力を味方にする生き方

歌を書くことは想像力を伴います。
気づかなくてもいいようなことにまで気づきすぎて、
ぼくの場合は、不安を導いてしまうこともあったようです。 

コロナ禍が始まってから、
精神的な不調を訴える人も増えているのだといいます。

それはきっと、この世の中の情報。
TV、スマートフォン、インターネットなどが、
あまりにも臨場感に訴えかけすぎるからなのだと思います。

アランの「幸福論」によれば、アレクサンドロスに贈られた名馬「ブケファラス」は暴れ馬でした。
どんな名人にも扱うことができなかった馬。
アレクサンドロスはブケファラスが自分自身の影に怯えていることに気づいて、
ブケファラスの鼻先を太陽に向けるようにしました。
すると馬は落ち着きを取り戻して自由になったとのことです。


心の目でフォーカスしたことが人生に現れる。

不安というのは、目的のない人のいるところにやってきます。 

• 夢に向かって歩む。
• 愛する人を守る。
• 家族を守る。
• 信念のままに生きる。

目的のある（太陽を見ている）ときには、
自分の影は目に映らない。

だけれど、ふと、目的が揺らぐとき、
何かの想念に、自分のあまさを見せたとき、
ぐわんと、影が目の前にやってくることがある。

全く方向違いに見えるかも知れないけれど、
甘いものを控えて、食事も少食にして、
寝る前6時間は空腹にすると、
夢見もよくなって、日々は快適になります。

食欲が抑えきれないときは、
もしかしたら影に目がいきすぎているサインなのかもしれない。
自分で自分をコントロールできていないということで、
人生がオートマチックになってしまっている。
心の中に自分を確かめよう。
そうして確かめる自分に信頼を置こう。


それでもぼくたちは生きていく

コロナ禍で精神的に不調をきたすような人も増えているかもしれないけれど、
コロナがあったことで、目が覚めたように、精神的に復活した人もいるのだと思います。
ぼくもそちら側に入ります。
劇的な世の中的荒療治のおかげで、人生の目的に気づき覚悟が決まる。

空を見れば、空は大きくて、
すべてがつながっていて、世界の広さに想いを馳せることもできる。
足元を見れば、雨の日なんて泥が気になってしまうかもしれない。
自分の影の形も追いかけてくるかもしれない。 

不安は不安を連れてきて、
喜びは喜びを連れてくる。
笑顔は笑顔を連れてくる。
良い言葉は良い未来を連れてくる。

すごく言い古されたことかもしれないけれど、
真実だと思います。

雨の日にも太陽は変わらずに燃え続けている。
だからお昼は曇りの日でも明るく見える。

雨の日は雨の楽しみ。

明日を「想う」。今を「想う」。
明日を「舞う」。今を「舞う」。
テンテコ舞いではなくて、華麗に舞う。
希望を舞う。

想像力を味方にしたい。

今日も良い1日でありますように！
あなたが幸せでありますように！

Makoto ATOZI

イラスト　By Makoto ATOZI

Makoto ATOZI Profile

2000年より歌の世界へ。現在に至る。

代表曲

平井堅『楽園』　V6『ありがとうのうた』（ASZ-PROJECT)
嵐『トビラ』『ONLY LOVE』『嵐の前の静けさ』『Firefly』
KAT-TUN『Fight All Night』　NEWS『真冬のナガレボシ』
前川清『霖霖と』　石川さゆり『風ゆらら』　中村美律子『ようやったね』
おれパラ『眠るものたちへ』　上白石萌音『ジェリーフィッシュ』
Triplane『アイコトバ』　ESCOLTA『明日への足跡』他多数。

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