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Cafetalk Tutor's Column

Noritalia 講師のコラム

【中級者必見】日本語と違うイタリア語の文法。見逃しがちなポイントを2つお教えします♪

2021年11月15日


みなさん、こんにちは。イタリア語・日本語講師のNoritaliaです。


イタリア語と日本語の違いって本当にたくさんありますよね!勉強するのにくじけそうになることもありますね。


コミュニケーション力としてのイタリア語は、一人で話すことではないので、相手が聞いていることに答える、あるいは自分が相手に質問する、という言葉のキャッチボールですよね。そこで必要になるポイントを2つ挙げてみます。


今日は特に中級者の方がが見落としがちな点、トレーニングして鍛えるべき点を2点挙げます。


【1.実際の会話で必要になる動詞活用と代名詞】


「本を一冊買いますか。」
「はい。買います」


日本語ではどちらも「買います」ですね。これは、イタリア語のように二人称単数形(敬称なら三人称単数形)で聞かれて、一人称単数で答えないためです。教科書では動詞活用を勉強(つまりインプット)しますが、コミュニケーション力(アウトプット力)を上げるには、


2人称単数で聞かれたら、1人称単数。
2人称敬称で聞かれたら、1人称単数。
2人称複数で聞かれたら、1人称複数。
3人称単数・複数で聞かれたら、3人称単数・複数。

の動詞活用がすぐに出るようにトレーニングするべきです。



- もう一つは代名詞 -

先ほどの会話ですが、


「本を一冊買いますか。」
「はい。買います」


日本語はこれでいいのですが、Comprareは他動詞なので目的語が必要になります。
ですので、返答の部分にも目的語がもちろん必要になり、日本語の「はい。買います」を直訳した"Sì, compro"ではなく、「一冊の本 un libro」の代名詞であるLOが入ります。


Sì, lo compro. ←こうなりますね。


イタリア語を習う日本人が忘れがちな代名詞。そこで、最初に出てきた名詞の性数をしっかり覚えておき、それを直接・間接目的語代名詞に変換できるようにトレーニングするべきです。



【2. 他動詞には目的語をつけよう】


そこで、忘れがちなのが、動詞には自動詞と他動詞があることを見逃してしまう点です。


皆さんも、イタリア語文法を勉強する時、「他動詞は直接目的語を取りますよ〜」と習ったことがあると思います。


単語の意味を辞書で調べる時に、自動詞か他動詞かをきちんと調べていますか?


私は必ず調べます。もともと知ってる単語でも、もう一回辞書を引きます。そして単語の意味と一緒に何度も頭に入れて覚えます。日本人はそれをやらないと、自動的に覚えていくことが不可能だからです。


基本的には自動詞には直接目的語が必要なく、他動詞には直接目的語が必要ですよね。


しかし残念ながら直接目的語なしに他動詞を使っているケースが多々見受けられます。そのような文章をイタリア人が読むと、文章の意味がぼやけてしまい、文章の最後で「意味が分からんかった・・・汗」と言われることになってしまいます。



【例】この練習はイタリア語の発音を向上してくれるよ。

Questo esercizio ti aiuta a migliorare la pronuncia italiana.

Aiutare(助ける)は他動詞なので、何を
助けるのか?を以下のように表しましょう。


1. 直接目的語(上の例では君を、のTI)をつける
2. 前置詞のaやnel の後に動詞の原形をつけて「・・・することを助ける」という意味にする。


でも日本語で考えるとつい忘れちゃうんですよね。そこで、イタリア語の文章を書くときに日本語で考えてから書く人は、特に語順・動詞の種類・直接目的語、を意識していきましょう!


このように、日本語では意識しない直接目的語。テキストでインプットが終わったイタリア語中級者の方は、他動詞と直接・間接代名詞を使いこなせるまでアウトプットトレーニングを頑張りましょう!



【最後に】


インプットのバケツって誰にでもあると思います。そのバケツが満タンになって溢れるようになると、アウトプットの準備が整うと思っています。 でもバケツにどうやって効果的に水を貯めていくか。それも大事ですね。


私は、このバケツを小さいバケツにして、貯めたら(インプットしたら)、溢れ出す(アウトプット)という方法でレッスンしています。


劇的な語学の習得にはならないかもしれませんが、習った部分まではインプットとアウトプットのバランスを保つことが目標です。


イタリア語の発音、アウトプットレッスンをおこなっています。レッスン詳細はこちらから。

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プロフィールをご覧ください♪

イタリア在住20年、実用イタリア語検定1級を取得し、日本人では数少ないイタリア政府認定の語学試験CILS最上級C2に一発合格した現役通訳・翻訳者が、自然なイタリア語表現、文法、発音についてご説明します。


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