今回ご紹介する方は・・♪
ドイツ語、ドイツ語圏の文化に本当に!純粋に!心から!興味を持たれています。折りをみてヨーロッパの方に旅行をされてその国を自分の目で実際に見て探索して知識と結びつけていらっしゃいます。知っている単語、フレーズの量もとても多く、文法も抜けなくしっかりと勉強されてきています。回答にもありますが長文読解を特に得意とされています。ですので長文読解には単語、フレーズの量、文法が如何に重要かということがわかります。
レッスンでは小説を一冊読んでいますが、それはドイツ人に見せても悩むような単語や表現がときどき出てきます。また、この本は登場人物の感情と物理的な情景を比喩とともに織り交ぜてうまく表現しているのでとても面白いです。一方でもし文法が不十分な状態で感覚で訳していたなら内容を取り間違えて意味が分からなくなってしまうと思います。つまり表面的な訳の理解だけではなく本の醍醐味をドイツ語で味わうようなレベルにおられます。秘訣はやはりご自身の記憶力、語学の才能に加えて「好きこそ物の上手なれ」という言葉がふさわしいと思います。好きなことは夢中になりますし、勉強も面白く感じます。言語はその国の文化を理解することなしでは習得できないと言っても過言ではないと思います。その国に旅行に行ったり背景の文化に興味をもつことも語学の勉強のモチベーション維持につながると思います。
- ドイツ語の勉強を始めてどのくらい経ちますか?(実質期間)
5年です。
- 始めたきっかけは何でしたか?
ドイツ・オーストリアの文化、社会、歴史に関心があったことです。
- 現在の目標はありますか?
ドイツ語検定C1、独検1級に合格することです。
- 現在得意な分野は何ですか?
(長文読解・スピーキング・ヒアリング・単語)
長文読解です。
- 今後もっと伸ばしたい分野は何ですか?
(長文読解・スピーキング・ヒアリング・単語)
単語(熟語、慣用句、ことわざなど)です。
- 現在、週・月にどのくらい勉強していますか?
週5時間、月20時間ほど(ドイツ語の詩や漫画で遊び半分でドイツ語を読んでいる時間を除く)です。
- それはどのような勉強ですか?
自習用教材(Erkundungen C1、Wörter zur Wahlなど)の学習
ドイツ文学の日本語訳(児童文学、一般文学)
非ネイティブ(セルビア人、ボスニア人)との会話練習
- 勉強のモチベーションを保つためにしていることはありますか?
機会をとらえてドイツ語圏を訪れ、実際に使われている様子を自分の目で見て、現地の人々とドイツ語でコミュニケーションを取ってくることです。彼らは日本人(東洋人)旅行者のほとんどが英語しか話せないと思っているので、ドイツ語を話すとそれだけで親切にしてくれることがあります。
- オススメの勉強方法はありますか?
初級文法や単語を習得したら、好きなものと結びつけた勉強をすることが大切だと思います。日本の漫画、小説などはたくさんドイツ語に翻訳されています。(名探偵コナン、村上春樹の小説など)もちろん児童文学やドイツメディアの記事など生のドイツ語に触れるのも良いでしょう。
- ドイツ語の魅力は何ですか?
世界をリードしてきたクラシック音楽や哲学、詩に、そして良くも悪くもヨーロッパと世界を揺るがしたドイツ語圏の歴史に関係する情報に「直接」触れることができることです。
- 他の言語と比較してドイツ語の難しさは何ですか?
一言で言うならやはり文法です。
英語と比べると「ある程度話せる」と言えるようになるまでクリアしなければいけない文法上の関門が多いと思います。名詞の性の把握、冠詞類や形容詞の格変化の把握などは簡単なことを言うだけでも必要になりますが、これらを覚え、適切に使えるようになるには時間がかかります。英語は単語を覚えて規則通りに並べれば通用するので、やりにくく感じるでしょう。
ただし慣れてくると英語からの類推で理解できる項目も増えてくるので、中級以上の学習は英語をしっかりやっていればむしろ楽になってくると思います。