前回の記事で、理科の中で語学学習と似ているのは生物だろうと書きました。
単語をさまざまな品詞に分類する作業も、生き物を観察して分類する作業に似ていると思います。
この単語はこのような特徴がある、このような環境ではこう振る舞う。
その単語は、この単語と出会うとこう形を変える、など。
よく考えてみると、生物だけではなく、理科のほかの分野とも似ているかもしれません。
この単語とこの単語は絶対にくっつかない、とか、この単語とこの単語がくっつくと化学変化が起きるぞ、とか。
文法だけではなく、発音の「音声変化」にも法則性があります。誰かがわざと決めたわけでもないのに、どの音とどの音が出会うとこのように変わると決まっているのですね。
幼い子どもは、それを無意識に習得してしまいます。大人の場合は、あまり意識しないで慣れていく人もいれば、法則を学んでマスターする人もいます。法則を説明されると余計混乱する、という人もいます。
どちらがいい悪いの問題ではありません。
自分に合った方法で身に着けられれば、それでいいわけです。
人を安易に理系だの文系だのと分けるのは、間違っているのかもしれません。
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