先日の仕事では、リトアニア(旧ソ連のひとつで、バルチック海に面した美しい国)の方たちをアテンドしました。
いつも、バスの中で、漢字の話をするのですが、その時に、お客さんのお名前に漢字の当て字をして、親近感をもってもらうことをしています。
その日は、たまたま一番前に座っていた方にお名前をきくと、「ミンドウガス」とお答えになったので、「民同雅寿」と書いてみました。
当て字ですが、「民に同苦し、自他ともに雅びな幸せをもたらす者」という意味になりましたよと告げました。
そうすると、ミンドウガスさんは目を丸くして、「同じだ!」とおっしゃるのです。つまり、ミンドウガスとは、リトアニアに13世紀に実在した国の英雄の名前で、分裂した国のカオスに苦しむ民を救い、国を統一した勇者なのだそうです。
よく、男の子の名前として選ばれるのだそうで、たまたま当てた漢字がその名前にイメージ通りだったので、とてもとても感銘を受けていらっしゃいました。
ミンドウガスなくしては、今のリトアニアはないという英雄だそうです。
なんとも奇遇な一致に私も驚いた一コマでした。
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