今日はロシア語で読書しよう講座のご紹介です。
私は、第二外国語でロシア語を学びました。ロシア語だけに時間を割けない大学生活でしたが、毎週土曜日になると、大学の卒業生の先輩のお宅にお邪魔し、チェーホフを読む勉強会に参加させていただいておりました。
大学3年生くらいの知識で(しかも専門ではないのに)チェーホフを読むというのは無謀なことだったとは今からは思うのですが、これが私の今の力の礎になっていることは疑いのない事実です。
とにかく、チェーホフの大好きだったその先輩は、3年生の私と同期の数名を集めて、中二階のある家、恋についての勉強会を1年間かけてやってくださいました。
専門の勉強が忙しい大学生活です。金曜日の夜だけしかその勉強会の準備ができないのがその時の現状でした。勢い徹夜。。。毎週金曜日は徹夜で辞書を引き翻訳したのです。
おそらく専門でロシア文学を勉強した学生が卒業したくらいの時の知識で辞書を使ってなんとか読めるだろうチェーホフのこの短編です。なにが書いてあるのかさっぱりわからないままに、とにかく知らない単語を(恐らく90%は知らない単語だったでしょう)辞書で調べまくり、文法的知識が追い付かないで、単語だけで推測して翻訳をつくり勉強会に臨みます。
あまりにもできない私にその先輩は、「闇はね、暁が近いほど深いものなんだよ。大丈夫だよ。急に目の前が明るくなる瞬間がくるから」と励ましてくださったのを今でも覚えています。
ボキャブラリー、読解力、どれほどの恩恵をこの勉強会から得たでしょうか。感謝してもしきれない思いをこの先輩とそしてチェーホフに抱いているのです。
外国語を精読することは飛躍的な力をもたらすものです。それは私が経験から断言できることです。辞書ひきは確かに面倒ですね。でも、お話しの続きが知りたい!と思ったら苦ではなくなります。是非、私とチェーホフを読みませんか?
講座では、文法的解説を交え、時代背景なども考えながら、物語を読了していきます。
YOKO.T